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サッカーのマッチレポートなどを中心に。その他サッカーのうんちく系ブログ。

J1第11節:清水対C大阪のプレビュー

みなさん、こんにちは。といっても、これ書いてるの、やっぱり夜なんですけど、とりあえず、ご挨拶としてこんばんわ。


さて、今日は、今週末に行われる清水対C大阪のプレビューを行います。なんで、プレビューかというと、僕が非常に楽しみにしているからです。


そんな訳で、皆さんにも、このお楽しみをお裾分けできればいいかなと。


本日は、両チームのそれぞれのストロングポイントとウィークポイントを紹介してみたいと思います。といっても、セレッソの研究は、以前のエントリでもやったんですけどね。なんで、わりと清水が多めです。


ですが、その前に、


J1第11節:清水対C大阪プレビュー


こっちの記事の紹介をしときます。この記事を書こうと思ったのは、これの予想スタメンみたからです。おお、そうくるとかと思ったので。ちょいと引用しますけど、

日は、現在3連勝、前節無敗で首位を走る仙台に勝利した絶好調清水を想定した練習を行った。「(清水戦の)最終メンバーは当日までに考えたい」と話したセルジオ・ソアレス監督だったが、連敗した2試合続けて途中交代となった丸橋に代わり、黒木を左サイドバックに入れ、トップ下に清武、右にキム・ボギョン、左に柿谷を置いたフォーメーションを「1つの形として試したかった」と説明した。


3シャドーにはシュートへの強い意識を求め、柿谷がボックス内でマイナスにパスを戻すと、「シュートだ」と大声が飛んだ。そして敵陣での守備では、相手サイドバックにボールが渡った位置によって、誰がどうマークするかを念入りに確認していた。


という奴です。強調は僕がやりました。ソアレス監督、やっぱりスカウティングはしっかりやってますね。


ちなみに、予想スタメンですが、



こうなってます。清武がトップ下に入り、柿谷が左、左SBに黒木が入ってます。ソアレスが黒木を入れた理由はよーくわかるんです。この理由は後述しますね。


清水対セレッソ、ミスマッチをどうするか?

さて、今回の試合の見所の一つは両監督の采配です。433と4231は完全にシステム的にかみ合っていていまして、この状態でやりあえば、がっぷり四つで戦うことになります。ただし、セレッソは前からボール取りに行くときは442でプレスかけます。ここで、問題がでるわけです。これは図でやりますが、セレッソが442でプレスをかけるとミスマッチが生まれます。



ここですね。村松が浮いちゃうんです。433相手に442でハイプレスかけると、アンカーを誰がみるかって問題が生まれるんです。ここでボランチがアンカーにいくと、清水の中央の3ボランチのうち、一枚が浮いてしまいます。なんで、CBから、浮いたボランチにフィードだされてアンカーに落とされると、面倒な事になります。ここは442で433相手にハイプレスかける時に常に問題になるポイントで、セレッソが442でハイラインプレスかけるなら、清水のゴドビ監督としては、ラッキーという感じでしょう。清水は前節、仙台の442鬼プレスですら、いなすことが出来ていたので、セレッソは442でプレスをかけてしまうと、プレスを交わされて面倒な事になる可能性が高いです。


ここで、両監督の読み合いが起こります。


ゴドビは、ソアレスが442でプレスかけてくるか、4231でプレスかけてくるかで、二つのプランを考えているでしょう。ヨンアピンがいないのが、ちょいと頭が痛いでしょうね。


一方、ソアレスは4231でプレスかけてくると僕は睨んでます。清武が中央なのは、その当たりのかみ合わせを狙ったものと思ってます。アンカーの村松に自由にフィードされたら、鹿島戦の二の舞です。だから、4231で完全にシステムをかみ合わせ、村松からのフィードをシャットアウトするでしょう。幸いヨンアピンがいないので、多少、清水のCBにボールを持たせてくるかもしれません。ヨンアピンはドリブルでボールを持ちあがれるので厄介きわまりないんです。


これも後述しますが、アンカーの村松から自由にサイドのWGに展開されたら、セレッソは守備方法の関係上、詰みます。


今期の清水エスパルスの要注意選手について


さて、ここからは、ソアレスが、丸橋に代えて黒木を使おうとしている理由です。まず、絶対に注意しないといけないのが、清水の左SBの李。こいつには、今期、驚かされてばっかりです。どんな選手かっていうと、馬鹿げた精度のフィード持ってます。




これ、前節の仙台対清水のシーンなんですけど、李のフィード、本当にやばいです。ソアレスが、「相手サイドバックにボールが渡った位置によって、誰がどうマークするかを念入りに確認していた。」ってのがあって、念入りに練習させてたみたいですけど、こいつやばい。左SBの李から、大前へのホットラインが本気でやばい。


こんなスーパーフィードできる左SBなんて、そうそういません。JリーグにはテクニカルなSBがたくさんいますけど、その中でもずば抜けたフィード力で、冗談じゃねーよってレベルです。このシーン見たとき、コーヒー噴きそうになりました。あの位置から、あそこにピンポイントで出せるのかよ!みたいな。清水の左SBの李のサイドチェンジと、縦パスは本当にやばいので、キム・ボギョンは間違いなく守備に追われます。


で、次に、清水のルーキーの河井です。大卒ルーキーなんですけど、これが又良い選手で、ホントに感心してます。次の試合、ボランチで出場予定みたいですが、セレッソは、マジでこいつ注意です。小野じゃなくて、河井が起用される理由は、彼の運動量とパスを数本みただけでわかりました。




これも仙台戦のシーンですけど、こーいうパスだせる選手なんです。このシーンみて、ああ、小野を使わなくてもパス繋げるんだな、今年の清水・・・・と思いました、いやホントに。この子、いい選手ですよ。てか、最近の大卒選手、レベル高杉じゃないですかね。去年の磐田の大卒トリオといい、今年はベルマーレの岩上にも驚かされたし、それで河井ですよ。小野からスタメン奪うだけあるわ・・・という感じです。大卒でこんだけいい選手が取れるなら、そりゃあ、J2の各クラブが大卒にシフトするわーとか思いましてん。


大卒には夢がない。そんな風に思っていた時期が俺にもありました。


今年の清水は、新加入選手が、もの凄く良い選手揃いで、ちょっとやばいです。大前と高木の成長っぷりも半端なくて、若手が躍動しすぎ。怪我人でまくらなきゃ、間違いなく、優勝争いに絡んでくると睨んでます。まさか、ここまで質の高い新加入選手を揃えているとは思いませんでした。両SBに河井が大当たりすぎ。


で、セレッソの要注意選手


さて、ここからはセレッソの要注意選手の話です。


今年のセレッソで、強力なのはショートカウンターです。ボランチの所でボールを奪って、清武ボギョンの個人技でもっていくのがやばい。特にボギョンの個人技やばいです。ショートカウンターでボギョンにボールもたれたら、ほぼアウトだと思ってください、清水サポの皆様。こいつ、デフォで一人抜くので、ショートカウンター食らってボギョンにボール出たら、まず間違いなく、対面の選手抜かれてシュート食らいます。






これ、磐田戦でのショートカウンターの場面ですけど、セレッソのボランチが一気に寄せてボール奪って、そこからケンペスに当ててショートカウンターに持ち込みました。今年のセレッソショートカウンターは本当にエグイので注意が必要です。2列目の柿谷芿武ボギョンの個人技のレベルはJ1最高クラスで、こいつらにスピードに乗られてボールもたれたら、まず止まりません。ロングボールでもそうですけどケンペスの落としをこの三人に前むいて拾われたら、そこから個人技だけでセレッソはもっていけます。この3人は前むかせちゃ駄目です。本当に個人技のレベルが卓越してるので一人で違いをつくれます。


鹿島戦の2点目とかボギョンの突破が本当にエグくて、一人で3人引きずって突破してました。本当に今年のキム・ボギョンはエグイです。個人対策が必要なレベルです。10試合で7点取ってるのは偶然じゃありません。


もう一つ、注意が必要なのがセレッソのボランチコンビです。扇原と山口蛍の二人。扇原の縦パスがやばいのは、多くの人が知ってると思いますが、扇原を影から支える山口も縦パス入れられます。ここ注意。テストに出ます。山口蛍は結構足技があって縦パスいれたりサイドチェンジできます。なんで放置すると山口にゲーム作られます。放置は駄目です。ついでに山口はインターセプト上手いです。ボール奪えます。山口にパスカットされたら、間違いなくそこから速いカウンターが飛んできます。


まあ、セレッソの3シャドーは、ここ数年、いつもエグイのばっかだったんで、それはいいとして、次行きましょう。たぶん、他サポの方も興味あるであろう清水のビルドアップとウィークポイントの話に移りますね〜。




好調の清水について


さて、本日のメインディッシュですが、今期の清水の話です。今期の清水は433を採用しており、内容的には、オランダの香りがする433です。日本では珍しい、両サイドに張るタイプのWGを使うチームです。当然、サイドチェンジを多用してきます。両サイドの高い位置にWGがいるので、サイドでの組み立ては実に楽です。


433ワイドの、いいビルドアップの題材が、前節の仙台対清水であってので、簡単に紹介します。








これですね。こいつは、433ワイドにおけるセオリー通りのビルドアップです。サイドチェンジを挟んでCBからSBへ繋ぎ、SBからボランチに繋ぐ。ボランチにボールが出ると同時に、WGが引く動きを見せて、相手のSBを引っ張り出します。そこで、ボランチからWGに当てて、アンカーに落とす。そして、アンカーから、ガラ空きになったSBの裏へとパスをだす。このシーンは、完璧にセオリー通りのビルドアップで、非常に美しい連動でした。これ、ゼーマンの433で有名な動きの亜種です。


そして、これ、セレッソがもっとも警戒しなければならないビルドアップでもあります。セレッソの守備方法的に、これをやられるときつい。セレッソは、アンカーからサイドに展開されると高い確率でバイタルが空きます。理由はサイドにボールが出るとボランチの片方がサイドに出て行ってしまうからで、そうなると、こういう状況が起こるわけですよ↓



これですね。簡略化した奴ですけど、アンカーの村松からサイドに展開されるとセレッソはボランチが片方サイドのヘルプに出てきます。その時、中央が1ボランチになりやすいのがセレッソの欠点で、このボランチの両脇を河井とアレックスに使われると詰みます。


今回、ソアレスが芿武のトップ下を試しているのは、この時に、芿武に下がってカバーさせるためじゃないかと思うんですね。芿武は結構運動量あるし。


あと、清水対仙台における清水の先制点のシーンもアンカーからサイドへの展開からなんです。




こういうシーンでした。アンカーがフリーで守備ブロックの前でボール持ってしまうと、SBは中央へのケアの為、中に絞らざるを得なくなります。その時、サイドに開いたWGがフリーになりやすい。なんで、そこに展開されると、もの凄く厄介な事になります。このシーンでは高木にやられましたが、この形を作られるとセレッソは守備方法との兼ね合い上、マジできついです。


ここまで書いてきた事を総合するとセレッソの勝ち目薄くね?と思う人も多いと思うんですけど、清水には清水の問題があって、実の所、セレッソの得意の攻撃パターンが苦手だったりします。


次は、清水の苦手のパターンを見ていきましょう。これは、三節の柏対清水の試合で見ることが出来ます。第三節の柏対清水戦をおさらいしますが、前半は互角の内容でした。しかし、後半からネルシーニョがシステムを442ボックスから4231に変更して清水の433とかみ合わせてきます。それに伴ってレアンドロがトップ下に入り左WGに澤が入りました。これが劇的に試合を動かす事になります。この試合の前半、レアンドロは清水の李のハードマークに合い、全く良い所を出せませんでした。ところがレアンドロがトップ下に移り、澤が左に入った事で、試合の様相が変わります。


清水を苦しめたのは、こういう形です。







流れはこんな感じです。清水にとって厄介な問題になったのは、左SHの澤のポジショニングとターンの上手さ。左サイドで澤がボランチとSBの間をうろちょろして、ボールを引き出す動きが厄介で、あそこに起点を作られるようになります。しかもSBが寄せて潰そうにも、変態的なターンで前を向いてしまう。ボールの置き所と判断が適切で、これでシュートま上手かったら・・・と思ってしまうシーンです。


もう一つ。







これなんですけど、ここも澤sugeeeeeと思ってしまったんですけどね。このターンは変態的です。ここ、澤が一人で局面を動かしたようなモンで、本当にシュートさえ上手ければ・・・と思ってしまう。



それでなんですが、この柏の攻撃のやり方、実はセレッソが大得意なやり方なんです。引いてくるWGを使って、相手のSBを引っ張り出して中央突破とかセレッソの十八番です。


前回のエントリで、鹿島の奴を紹介しましたが、流用します。













こーいう形でのセレッソの得点ですけど、こういうのセレッソ大得意なんですよ。僕が見た限り、清水の守備の弱点はSBの裏のスペースです。清水はSBがWGに相当食いついてくるので、SBの裏がガラ空きになる事が多いです。仙台戦でもSBの裏でフリーの選手が生まれてたシーンがありました。SBが食いついて前にでてくるので、あそこは狙い目なんです本当に。


図にしますけど、



こういう形を作れば、セレッソは清水のSBの裏を取れます。SBの裏のカバーに村松が出てくれば、バイタルがガラ空きになるので、そこにボギョンを絞らせれば、中央突破の起点と作れます。柏戦でレアンドロがバイタルでフリーになっていたのと同じ仕組みです。

まとめにはいります


今週末の清水対セレッソ、僕は本当に楽しみにしてます。お互いのチームが、相手の弱みをつける攻撃パターンをもっているので、凄く楽しみなんです。


簡単に整理すると、清水はアンカーの村松からサイドのWGに展開するのを狙ってくると思います。村松からWGに展開できれば、セレッソのバイタルにスペースが出来るので、そこを清水は使ってくるでしょう。ソアレスは清武のトップ下、黒木のSBで対抗する気配です。


一方で、ソアレスは、左に柿谷を入れて、柏がやった形を狙ってくると思われます。柿谷のボールタッチは変態的なレベルなので、WGとSBの間で柿谷がボール受けて前を向けばセレッソはバイタルにいる芿武かボギョンをフリーに出来ます。SBの裏のケアに村松が出てくるのでバイタルがスカスカになるからです。


もっともゴドビがこれを読んでたら又別の話ですけど、ソアレスとの化かし合いですね、ここは。お互いに相手の出方の読み合いです。


あと、清水は結構ラインが高いので試合開始からしばらくの間セレッソはロングボールを使って清水のラインを下げにかかると思います。そこでの清水の対応にも注目です。


今日はこんな所で。


では週末の試合を楽しみにして寝ます。