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日本代表チェコ戦のレビュー及び日本代表の攻撃パターンについて

注意!!画像が多いです。

というわけで、久々でございますが、今日は、日本代表のチェコ戦のレビューをやってみたいと思います。代表戦のレビューは久々な上に、試合から大分たっちまいましたが。


とりあえずなんですが、まず、最初にザックの343の話と、3バックが何故、現在、下火になってるかについて、簡単に説明しよーかと思います。

ザックの343及び3バックの問題点について

以前のエントリで、ちょっと書きましたが、簡単におさらいしましょう。ザックが最初に名を馳せたのがウディネーゼ時代です。

 数年前まで、4−4−2でプレーするチームが退場処分で1人のプレーヤーを失った場合、1人のFWを削って4−4−1へシフトするのが普通であり、今日でも多くの監督がそうしている。
 しかし96-97シーズンのある試合で、アルベルト・ザッケローニは違う選択をした。ザッケローニ率いるウディネーゼは、トリノで当時首位だったユベントスと戦っていた。ウディネーゼは前半にDFジュノーを退場で失うと、2人のFWを残したまま4−4−2から3−4−2にシフトし、この試合で3−0の勝利を収めたのである。次の試合では当時2位だったパルマをも破り、ザッケローニウディネーゼの選手たちは3バックのゾーン・ディフェンス、3−4−3の有効性に確信を持つようになった。


イタリアで3−4−1−2が定着した背景

まぁ、自分で書くのも面倒だし、attacking phaseさんのブログ記事に、イタリアで3412が定着した背景についての記事があるんで、それを引用させて貰います。


もともと、ザックが戦術家としての名声を確立したのも、イタリアにおいて、3412へが流行する流れを作った人だからです。サッカーの戦術史において、ザックの名前を欠くことができないのも、このせいなんですね。3バックの343や、3412は、442に代表されるような2トップフォーメーションに対しては、かみ合わせの良いシステムでした。しかし、それは長くは続きませんでした。4バックを使う監督達は、システムに改良を入れ始めていました。


やがて、ザックの343と、イタリア式3412は、徐々に廃れはじめます。ヨーロッパサッカーにおける最高レベルのコンペティション、CLでイタリア勢は勝てなくなってきたんです。その代わりに台頭したのが、スペインやオランダなどで主流になりはじめた4231または4411を採用したチームでした。


4231や4411は、343や3412に対して極めて相性が良い。それは何故か?ここが問題です。


4231や4411はワントップのフォーメーションです。そうすると、イタリア式の3バックは問題を抱えます。イタリア式の3バックは、3人のCBのうちリベロが激しく攻撃参加してくるってわけじゃないですからね。


なんでかっていうと、1人のFWを三人のCBが見てる事になるからです。つまり、最終ラインで二人余ることになる。その後は簡単な計算です。サッカーにはGKを除いて、10人しかいません。3バックは、最終ラインで3人使うので中盤と前線には7人がいる。さて、一方で、4バックのワントップは、前線に一人しかいないわけですから、中盤と最終ラインに9人かけられます。そのため、最終ラインでも中盤でも数的優位を保てるわけです。だから、4231や4411を使う側のチームは、常にボールを支配し、ピッチをワイドに使うことが可能なんです。一方、343側は、中盤と前線で常に数的不利をしいられるため、ボールを持てず、前に蹴り出すしかなくなる。上手く攻撃できないんです。


勿論、3バックのうち、一人が中盤にあがることで、数的不利を解消することは可能です。しかし、そうなると、CMFが4人になるわけで、相変わらずワイドに欠けます。そもそも、CBが中盤にあがりっぱなしになるなら、最初から守備的MFを使えば済む話なんです。そうなると、CBは二人でよくて、守備MFとSBを使った4バックのほうがワントップに対応しやすいのは当然なわけで。


そういうわけで、ワントップのフォーメーションが主流になるに連れて、3バックは廃れていきました。現在は、2CBと2SB、そして1〜2人の守備MFを使うフォメが主流になっていますが、これは、ワントップを採用するチームが主流になっている以上、当然ともいえる結果なわけです。

ペルーとチェコの日本対策

で、ここまでで、大体、3バックに対しては、ワントップをぶつけると有利に試合を運べる、というのが分かって頂けたかと思います。ペルーとチェコは、まさにこれでした。どっちもワントップフォメです。ペルーが4231、チェコは4411。どっちも3バックに1トップをぶつけてきてました。


最初のペルー戦の後の今ちゃんのコメントで、こんなのがあります。サッカーダイジェストの6/21号にあるんですが、

ファルファンひとりなら、ふたりで見れば十分なのに、三人で見てしまった。3バックはセンターラインを超えないようにと監督から言われていたのが引っ掛かって・・・・。でもあれは、一人は攻撃参加していい場面。3バックのサイドが攻撃参加していたら、もっと攻撃的になれたはず」と唇を噛んだ。


 それでも「監督のやろうとしていることは、頭では理解できている」と、今野はきっぱりと言う。
 
 前線からコースを切って、サイドに追い込む。その際、全体的にボールサイドに寄り、3バックのサイド、サイドハーフ、ウィングの三人で数的優位を築いてボールを奪う。マイボールになれば、その数的優位を生かして一気に攻め込み、逆サイドの選手がゴール前まで飛び出す。 


ってのがあるんですが、ペルー戦じゃ、3バックの攻撃参加がなかったんです。ワントップのファルファンを三人で見てました。そのせいで日本側は、中盤でも前線でも常に数的不利でした。なわけで、前線のCFである前田に向かって放り込むしかなかったんですね。中盤の選手にはみんなきっちり人がついてる状態だったし。でも、前田がまるでボールを収められません。もともと、前田って、空中戦が強いわけじゃないんですよ。なわけで、もうどーしようもない状態でした。後半から4231に戻して、ようやく中盤でパス回せるようになりましたが、あれは、ファルファンを今ちゃんと栗原番長の二人で見る形にして、ようやく中盤での数的不利が解消されたからってのがあります。1トップを3人のCBでみるのは意味がないんです。


で、ですが、ザックの343は別に攻撃的なシステムってわけじゃありません。とくに、ワントップを3人のCBが見てるようなら、むしろ守備的すぎるシステムです。メディアで343は攻撃的なんて煽りをよく見るのですが、いつから攻撃的システムになったのか、意味がわかりません。ザックのウディネーゼは、ビアホフというスーパーなエアバトラーありきのサッカーで、ビアホフが空中戦に勝つことが前提だったし、2トップに対して、3バックは相性が良い、というのを利用した形ですしね。ワントップ相手に攻撃的に振る舞うなら、3バックってのは、良いとは言えない部分が大きいんです。


3バックは4バックより攻撃的というのは間違いです。同じように、2トップより1トップのほうが守備的というのも間違いです。バルサは0トップシステムですが、攻撃的です。現在のサッカーでは、FWの数が多い方が攻撃的というわけではありませんし、3バックより4バックのほうが守備的ってわけでもありません。

で、チェコ戦なんですが

さて、本題であります。

本田 前半は窮屈な感じだった。もっといいところが出せると思うんですけど、考えすぎの部分もある。メディアの皆さんも含め、システムに固執しすぎ。3−4−3でも何でもいい。その話をやめにした方がいい。誰が良くて、誰がよくなかったか。誰がボールを奪えたかとか、そんな話をするべきだと思う。


本田こだわる「システムより1対1の力」

ペルー戦のあとに、本田が、こんなコメント残してます。システムの話しといてなんですが、まぁ、一理はあります。ただ、チェコ戦、まさかあんな事になるとは思いませんでした。まぁ、本田の話なんですが。フリーダムすぎます。あそこまでシステムに固執しない戦い方をするとは思いませんでした。


ちなみに、なんですが、日本代表は馬鹿ってわけじゃありません。チェコ戦では、ワントップの相手を3人のCBが見るって形はなくなってきてます。代わりに、伊野波や吉田が、中盤まであがることが多かったです。特に吉田ですね。学習能力はきっちりあります。むしろ、学習能力に、個人的に疑問を覚えたのは、ザックです。Wカップでもワントップが主流の時代になんで3バックにこだわるんでしょう。不思議ですね。そんなんだから、ミラン以降成功できてな(ry


さて、システムに固執しすぎと言ってのけた本田△なんですが、今回のチェコ戦では、本気でフリーダムでした。メディアに対する当てつけかなんかなんでしょうか。もう、始まってすぐの場面で、いきなりやらかしていたので、ちょっと写真で説明します。



さて、一連の流れを画像でまとめましたが、流れはわかるでしょうか?左サイドで、日本のゲームメーカーの遠藤がボールをいい形で受けて前を向いたシーンからです。遠藤がボールをもつと、すぐチェコがプレスをかけて来ますが、遠藤は二人引きつけといて、その裏にいる岡崎にパスを通します。これは流石の一言です。これが出来るから遠藤外せないんです。で、岡崎が一人引きつけて、長友にパスをだします。これは通らず、ボール取られちゃうんですが、ここで、明らかにポジションがおかしい人がいます。5枚目に書いときましたが、本田です。


この日はウィングですよね?本田?あの位置はトップ下のポジションなんですが、何やってんだ?って感じです。しかも開始早々。ウィングなら、あそこにいるのはおかしい。普通は、SBの背後を取って、ファーサイドでクロスに合わせるポジション取るべきです。何で中央に?何故、わざわざ、ゴールに遠い位置にいるのか?意味不明すぎます。あそこで、長友がクロスあげても、あれじゃ得点は無理です。だってファーサイドに誰もいないんだもん。何でゴール前に入っていかないのか?何で下がるのか?


正直、この日の前半、日本代表の攻撃では、本田のポジショニングが非常に微妙でした。まぁ、中央に入っていって、数的優位をつくってなんとか出来たりしてたら、また別なんですが・・・そーゆーのも出来てないし・・・・そもそも、中央からサイドに流れるプレーを得意にしてる選手なのに、逆をやれってのもねぇ。


ともかく、この日の本田は、チームにとって役にたたない場面が多かったです。ウィング放棄状態だし。そもそも、チームとして、左サイドを伊野波、長友、岡崎のトリオで制圧しろとか無理ゲーなんです。この三人じゃ話にならない。長友、岡崎は足下が下手糞で、ゲーム作れるタイプじゃないし。となると、右の吉田、本田、内田でゲームをつくって、クロスあげて、逆サイドの岡崎のダイビングヘッドでゴール狙った方がいいわけですよ。ところが、これが全くできてない。メンツ的には、内田、本田、吉田は足下が達者なんで、出来るはずです。ホンディ、それが全くできてないよホンディ。というか、やる気あったのかという。内田と仲悪いんですかねホンディ。

再び寄り道しますが日本代表の4231は左サイドからしか攻撃出来ないんだという話

えーと、アジアカップの時の話になりますが、現在の日本代表は、実は左サイドからしか攻撃を組み立てられません。というか、左サイドからの攻撃が強力すぎてワロスです。右サイドはお話になりません。右サイドからの攻撃で上手く行ったのは、やる気なくしたサウジの時と、カタールの香川の特殊能力で取った時くらいです。


で、なんですが、日本代表の左サイドからの攻撃の特徴の話をさせて貰います。こいつは韓国戦のキャプですが、



右サイドのうっちーから始まったビルドアップで、綺麗にシュートまで持ち込んだシーンです。うっちーの守備については、色々と僕もぶーたれてますが、高いパスセンスを持ち、俊足でクロスもあげれるというSBは、そうそういるもんじゃないんですよ。韓国戦では、うっちーのいいプレーがいくつもあって、ホント非凡だなと思うシーンが多かったです。最初のシーンでも、逆サイドでフリーになってた香川に一発でパス通してますしね。まず、ここが本当に大きい。


で、次にボール持った香川です。若干絞り気味のポジションのサイドで時間を作って、長友の上がる時間とスペースを稼ぎだす。長友が上がったら、ヤットに戻す。その後に、ヤットがボランチ釣り出してから本田に当てて、SBを釣り出す。そして、SBが空けたスペースに長友を走らせて、そこにピンポイントでパスを送る。内田から香川、香川から遠藤、遠藤から本田と、ほぼ完璧なゲームメークで、サイドを攻略してます。


そして、フィニッシュです。前田がニアに走り込んでCBを引きつける。岡崎は逆サイドから走り込む。前田の動きで、CBがニアに釣り出されて、岡崎が完全にフリーになっている。そして、長友のクロスに岡崎が合わせてシュート。GKのファインセーブに阻まれたものの、流れは完璧といってよく、遅攻ですが、崩しきってます。


日本の左サイドからの攻撃が強力なのは、それぞれの選手の個性がかみ合ったってせいもあるんです。中に絞り気味のポジションでゾーンの隙間で受けるのが上手い香川を使ってボールを引き出し、長友が香川を追い越していく。その上で、長友があけたポジションに遠藤が入って、香川からリターンを受ける。香川と遠藤で、相手のSHやSBを釣り出して、長友のプレーする時間とスペースを稼ぎ出す。ボランチがスライドして、香川や遠藤に当たりに来るなら、本田のマークが外れます。そしたら、本田に当てれば良い。日本の左サイドは凄くかみ合ってるんですよ。

もひとつ載せときますが、これも同じ形です。遠藤が長友のあけたスペースに流れて、その前にいる香川がキープして、相手のSHやSBを釣り出してます。そして、相手をしっかり釣り出してから、長友に出す。これで、長友がサイドを攻め上がってSBの裏でボールを受けてます。ボランチが釣り出されたんで、本田のマークも甘くなってます。韓国は、この形に全くついていけなくて、この試合では面白いように右サイドを抉られることになりました。



これは、もう一つのパターン。遠藤が最終ラインに降りて、長友が上がる。そこで、本田と香川がポジションチェンジ。本田にはボランチ一枚がついてますが、もう一枚のボランチは香川のマークでなく、長谷部についたまま。そこで、香川がライン間で遠藤からボールを引き出して前を向く。で、降りてきた前田に一回あてて、CBを釣り出します。岡崎は、CBが空けたスペースに入り込んでパスを貰おうとする。それをみた韓国のSBが中央にしぼる。SBが絞ったのをみた内田は一気にサイドを駆け上がり、香川からパスを引き出す。内田は逆サイドでフリーでボールを持てました。これも完璧でした。点は入りませんでしたが、流れるように良さが繋がった攻撃です。見ててため息でるような連携です。


さて、次がメインディッシュ。日本の同点シーンです。



ここでも、やっぱり、うっちーが光るんですよね。最初の相手のファーストプレスを個人技でかわしてます。これがなきゃ、この同点シーンはありませんでした。うっちーが最初のプレスを個人技でかわしたおかげで、中へのパスコースが開いたんです。で、パニックになったのが韓国の最終ライン。前に5人送り込んだ状態で、うっちー→遠藤→逆サイドの香川と繋がれたもんだから、後ろにいるのは5人だけ。つまり、ボランチ一枚と最終ラインの4人のみ。そして、いつも通り、香川がここで、時間を作って長友に自分を追い越させる。ボランチを一枚釣り出して、本田をフリーにしてから本田にパスを通す。パスを受けた本田は、相手のSBを釣り出して、その裏に長友を走らせる。SBの裏でボールを受けた長友は、一気にPA内に進入する。こうなると、GKと長友の間にCBは体をいれないと行けないので、CBが一枚、長友に当たりにでる。これで詰み。前田と岡崎のマークが完全に外れちゃってます。長友はニアにいた前田にパスをだし、それを前田が流し込んで同点ゴール!


で、ここまで、日本のサイド攻撃を見てきたわけですが、この攻撃、セレッソと非常によく似てるわけですよ。左SBを上げて、左SBが上げたスペースにゲームメーカーが降りてくる。この時点で、サイドには、ゲームメーカー、左SB、左SHがいるわけです。サイドに三人がいる。一方、相手チームは、左SHと左SBしかいない。そこでサイドに流れたゲームメーカーが、相手の左SHを釣り出すと、左SBか、左SHがフリーになるんです。まぁ、香川の発案かどうかはシランのですがね。

で、相手がそれを防ぐため、ボランチがサイドにスライドしてくると、今度は、トップ下の選手がフリーになってしまうわけで。

セレッソは、左SBを上げて、ゲームメーカーを左SBのポジションに降ろし、左サイドで数的優位を作ります。相手チームのボランチがサイドに流れてくると、そこにシャドーが降りてきます。それと同じなんですね。よく出来ているでしょう?これを防ぐにはFWの守備参加が欠かせません。ただ、右SBからビルドアップを初めて、左サイドに振られると、FWはそれについていくのは至難の業で、ここでうっちーが効いてくるわけです。


そんなわけで、日本の左サイドの攻撃はとても強力なんです。フィニッシュで逆サイドから走り込んでくる岡崎が使えるのも大きい。斜めに走り込んでダイビングヘッドさせたら日本一ですからね岡崎は。背は低いですけど、確実に競り勝って枠に飛ばしてくるんで。前田も岡崎をファーサイドでフリーにするため、ニアにしっかり走ってますし、ここは良く出来てるんですよ。

ではチェコ戦は?

で、話を戻してチェコ戦になるんですけどね。本田は駄目なところが多かったんですが、良い所も勿論ありました。例えば、次のシーンです。



まず、ロングボールが前線に送られたシーンです。ここで、本田のストロングポイントが出ます。とにかく、競り合いに強い!ハイボールを収めるのが異様に上手い。相手のSBに競り勝ってボールを収めてます。流石金髪ゴリラ。体の強さは半端ない。で、無理矢理、SBの背後のスペースにボール運んでます。ところが、チュンソン、なにやってんだという。なんで、ファーに流れるの。ニアに行けよニアに。ファーに一人、ニアに一人がセオリーだろ!!と思わず突っ込んでしまう。アア、前田は偉大だった。ボールはさっぱり収まらないけど、こういう所でしっかり潰れ役をやっていた。ニアに走ってました。チュンソンとオカザーギのまるかぶりコンビなんとかして。ファーで二人待つとか無駄すぎる。


まぁ、他にも右サイドでは


こんなのもあったんですが。まぁ、ベハセと遠藤のゲームメイクの才能の差がもろに出たシーンですけど。ここ、本田が珍しくゾーンの隙間で受けようとしてるわけですよ。そして、SBが本田みてて、うっちーみてない。絶対ここは、本田に当てて、SBを釣り出してから、うっちーをSBの裏に走らせて、クロスをあげさせたほうがいい。


勿論、上手く行った攻撃もありましたよ。こんなのですが↓



ここは、右サイドでの組み立てが上手く行ったシーンで、左サイドの本田に当てて、SBとボランチ引きつけてから、長谷部に戻し、うっちーをSBの裏に走らせるってのが上手く行ったシーンです。多分、唯一じゃないかってシーンでしたが・・・右サイドをこうやって崩してクロスを入れれば点取れたと思うんですが・・・・


ただ、まぁ、一番、どうしようもないと思ったのは次のシーンなんですけどね。



これ、チェコ陣内でパスカットに成功して、岡崎がライン間で前を向くことに成功したシーンです。これはものすっごいチャンスで、ほぼ数的同数を作れたシーンです。最終ラインの前のフィルターとなるべきボランチがおらず、最終ラインがまともに遠藤、本田、岡崎、チュンソンと対峙した状態です。中央で、岡崎とチュンソンがCBと一対一の状態のため、チェコのSBは、たまらず、本田と遠藤のマークを捨てて中央に絞ってます。もう相手のSBは本田見てません。だから、本田はマーク外すのは簡単なんですよ。SBが空けたポジションに走り込む。それだけでいい。


ところが、意味不明な事に、本田はここで中央に入っていく。何やってんだよと。そんなんだから代表で点とれないんだよ。本田は遠藤が左のスペースに走ってるの見えてるじゃないですか。あそこは、岡崎に左の遠藤に出すように叫んで、左にださせて、遠藤にクロスをあげてもらえばいいんです。左の遠藤にボールが入れば、最終ラインは遠藤に向かって絞るから、絶対に逆サイドで本田がフリーになれる。そこで、クロスに合わせれば一点モノです。なのに、なんでわざわざ中央にはいっていくのかと。ゴールから遠ざかってどうするのかと問い詰めたい。小一時間問い詰めたい。お前、あそこで何するつもりだったんだと問い詰めたい。そもそも、左SBとのハイボールの競り合いには勝ててるんだから、ヘディングでも競り勝てるだろと言いたい。なんで、中央に入るんだよ。

で、結論なんですが

ここまでは前半の話ですが、後半は本田がさらにフリーダムになってボランチの位置まで下がってきてました。イミフです。そこで何する気なんだ本田。どんどんゴールから遠ざかってどーすんだよ。ザックは何がしたいんだ。


とりあえず、はっきりと言えるのは本田はウィングに向いてません。ポジショニングからプレー、フィジカルでもまるっきり向いてません。脚遅いし、ゴール前に入っていく回数が少なすぎる。下がりすぎ。もしやるとしたら、本田へのロングボール放り込みの時くらいです。香川も中に入りたがって困る子ですが、本田はさらに酷いです。ザックは本田をウィングで使うのは、いますぐ止めてください。ボランチかトップ下以外では使えない子です。理想は捨てて現実路線でお願いします。本田切るなら別ですが、現状、A代表は良くも悪くも本田のチームです。4231でいいです。W杯予選まで無駄な練習しなくていいです。それがわかったのが今回の収穫です。