サッカーのマッチレポートなどを中心に。その他サッカーのうんちく系ブログ。

サッカーにおけるセットプレーの戦術のお話

皆さん、こんにちは。本日におきましては、前回のエントリの続きとして、セットプレーの戦術について扱おうと思います。今回は主にコーナーキックについて扱います。


さて、本題に入る前にですけど、CKでのセットプレーの守備に関しては、ゾーンで守るチームとマンツーマンで守るチーム、コンビネーション(ゾーンとマンツーマンの併用)の三つに分けられるんですけど、ゾーンで守るタイプとマンツーマンで守るタイプで、それぞれ、弱みが違ってきます。


これ、そもそも論として、ゾーンとマンツーマンの守備での泣き所のお話にもなるので、それぞれの守り方の泣き所について、ちょっとまとめておきます。

マンツーマンディフェンスの泣き所について

さて、まずはマンツーマンディフェンスってのは、その名の通り、マンツーマンでつく相手を決めて守備やるやり方なんですが、これの構造的な泣き所ですが、


マンツーマンに忠実であればあるほど、相手FWのポジショニングによってDFのポジショニングが支配される


という所になります。これは、マンツーマンディフェンスのどうしようもない問題で、マンツーマンに忠実にプレーすればプレーするほど、問題は深刻化します。


どういう時に問題になるかってーと、これ、ちょっと前まで、マンツーマン以外の守備方法をルールで禁止してたNBAで顕著だったんですが、「アイソレーションプレイ」が増加していく傾向が出るんですね。


アイソレーションプレイってのは、対マンツーマンディフェンスとして開発された奴なんですけど、バスケだと、ボールホルダー以外の3〜4人がボールと逆サイドに移動するみたいなプレーです。


例えばですけど、コートの片側で1対1、もしくは2on2のアイソレーションプレイが行われ、残りの選手はコートの逆側で見てるだけ、なんてシチュエーションが起きるわけですよ。


もっとも、これはこれで面白かったんですけど、マンツーマンディフェンスってのは、「マンツーマンに忠実であればあるほど、相手FWのポジショニングによってDFのポジショニングが支配される」ってのは、ハンドボール、バスケ、サッカー、どれも同じなんです。だから、相手FWのポジショニングによってDFが操られてしまい、危険なゾーンにスペース作られてしまうし、簡単にアイソレーションプレーでミスマッチを突かれてしまうって問題を抱えてしまうわけです。


もう一つ、マンツーマンの場合、スクリーンプレイに弱いです。


この問題はマンツーマンディフェンスに忠実であればあるほど深刻化します。


図で説明しますけど、




この図をみればわかると思うんですが、マンツーマンの原則に忠実にやると、こういう風に一番危険なゴール前のゾーンに多大なスペースを与えてしまう、スクリーンで簡単にマークをずらされる、という問題に直面せざるを得ません



一方でゾーンディフェンスの泣き所について

さて、次がゾーンディフェンスの泣き所になります。ゾーンも研究されるに従って、バスケでもサッカーでも、泣き所が明らかになってくるんですけど、それは何かってーと。


バスケの場合、ゾーンディフェンスは、その性質上、速攻に極めて弱いです。特に弱いのが速攻からの3ポイントショットです。もともと、バスケのゾーンディフェンスはインサイドを抑える為にデザインされてきた所があるんで、3ポイントショットには弱いんです。サッカーでもPAの外からのミドルシュートは1.5点とかにしたら面白いんですけどね。



で、サッカーの話になるんですけど、バスケと同じく、ゾーンディフェンスは速攻に弱いです。ゾーン組む前に攻めきられてしまうってが一番きついです。ゾーンに対して、最も効果的なのは、単純に走り勝つ事なのはバスケでもサッカーでも変わらなかったりします。ファストブレイク(一次速攻)かセカンドブレイク(二次速攻)で攻めきってしまうのが一番効果的なんです。


またサッカーのゾーンディフェンスもバスケのそれと同じく、基本的に中央の攻撃を抑えるためにデザインされている所があります。


たとえば、3バックのゾーンで2トップと対戦したとしましょう。この場合、ボールホルダーに対して一人がアタックし、他の二人が後ろをカバーするという形になります。図でやりますが、





こうなります。


みてわかる通り、どっちにしても、この場合、サイドにスペースがあることにはなります。ただし、この場合ですけど、マンツーマンと比較すると、サイドにスペースがあるだけの話なんで、それほど危険ではない訳です。なんで、こっちのほうが良さそーに見えるかもしれません。しかし、研究してみれば、これも結局、大きな欠陥があるのは明らかなんです。


まず、第一にですが、ゾーンディフェンスに対しては、早いパス回しが必須だという事を前提として述べておきます。のんびりしたパス回しだと、相手は、ゾーンをスライドさせて対応できてしまうからです。たとえば、サイドチェンジを入れたとしましょう。サイドチェンジのスピードが遅ければ、相手は逆サイドへのスライド対応が間に合ってしまいます。しかし、スピードが速ければ、スライドが間に合わず、逆サイドのWGには加速するスペースと時間が与えられます。パススピードが早いことは非常に重要です。これはゾーンディフェンス相手の大前提です。


その大前提を踏まえた上で、ゾーンの根本的な欠陥は何かってーと、大きなものは二つになります。

ゾーンの欠点その壱、カバープレーヤーはスタンディングで守備をする


ゾーンディフェンスではボールに対して、一人がアタックし、他のプレーヤーは後ろをカバーします。その際、カバーリングのプレーヤーはスタンディングで守りつつ、自分のゾーンに入ってきたプレーヤーをマークします。これだけだと、何も問題ないように思えるかもしれません。ただし、相手チームに香川みたいに動きながらボール受けるのが上手い奴がいると大問題になるんです。なんで、これが大問題になるかってーと、ゾーンでは基本的に、「相手が自分のゾーンに入ってきたらマークする」ってのが原則な訳です。ところが、「相手がスピードにのって自分のゾーンに入ってきた」場合、何が起こるか?


結論からいうと、スピードで追いつけるわけねーんですよ。考えてみてください。プレーヤーAはスタンディングスタート、もう一人のプレーヤーBはスタートラインの5メートル後ろからスタートし、プレーヤーBがスタートラインを通過した時点から5〜10メートル走をしたら、勝つのなんてBに決まってます。


要するにね、スピードにのって自分のゾーンに入ってこられたら、振り切られてしまうんです。マークしきれる訳がない。


トッププロのレベルだと、しばしばゾーンの前提から外れた守り方をするチームがあるんです。早めに相手を掴んでしまう選手は結構います。(マンUの右SB、ラファエルが特に顕著です)でも、それには理由があって、そうしないとやばい奴がいるんですよ。香川とかが、その典型ですけど、動きながらボールを受けるのが上手い選手って、相手DFのゾーンにスピードに乗って入っていて、そこでボールを受けてマークを振り切ってしまう。香川はそんなスピードのある選手じゃありません。ただ、スピードに乗った状態で相手のゾーンに進入し、そこでボールを受けてプレーするので、スタンディングで守っていると絶対に対応しきれません。これはゾーンディフェンスの根本的な欠陥の一つで、「カバープレーヤーがスタンディングで守り、ゾーンに入ってきたらマークする」というゾーンの根本原則に忠実であればあるほど、香川みたいに、動きながらボールを受けて捌けるプレーヤーを止めるのは難しくなります。マンツーマンであれば、FWが走ればDFも走るわけで、よーいドン勝負にもちこめるので、こういった問題は起こりません。


よーいドン勝負したら香川に勝てる人は、ぶっちゃけ一般人でも沢山いると思いますよマジで。ただ、彼の場合、DFのゾーンに入ってきた時は、すでにスピードにのっているので、スタンディングで守っていると振り切られてしまうんです。又、香川と乾のコンビネーション動画はっときますけど



動画で二列目から飛び込んで来る乾や香川にDFが面白いように振り切られてますけど、二列目からスピードあげて飛び込んで来る選手に最終ラインのDFが対応するのは凄く難しいんです。


J2の頃からそうだったんですけど、香川にしろ乾にしろ、スピードにのった状態でボールを受けられるから、DFにとっては厄介極まりないんです。自分のゾーンに彼らが入ってきた時にはすでにスピードにのっている状態なので、ボールを受けられたら簡単に振り切られてしまう。んじゃあ、マンツーマンで香川を潰そうとすると、今度は香川がオフザボールでDFを動かして、空いたスペースに乾がスピードにのって入ってくるという始末で、ホントJ2じゃ、あのコンビは手に負えませんでした。最終的にJ2チームが出した答えは「ボールの出所を潰す」って所なんですが、ボランチにマルチネスが加わってからは、それすら難しくなり、多くのチームが詰みました。


これ、相手が裏に飛び込んできたら、DFがそれに併走しつつラインを下げて対応するとか、対応方法は幾つかあるんですけど、香川相手で問題なのは、香川はプレーに緩急があるって所です。つまり、相手がスピード上げたら、今度はスピードをワザを緩めてくる。そしてDFのスピードが落ちた所で、香川の後ろから乾がスピードあげて突っ込んでくる、乾とワンツーで香川が再度スピードにのって裏にぬけてくる。こうなったらDFは対応しきれません。じゃあ、ボランチが二列目の飛び込みについていきゃいいじゃんという人もいるでしょう。実際にそれはみんなやってます。というか、それ以外飛び込んで来る二列目に対応する方法がない。


でも、それやると、どーなるかってのは、先日、コンビネーションの所で説明しましたけど、カットインやフェードを使ったコンビネーションで打開されちゃうんです。カットインやフェードを使ったコンビネーションは、ボランチが二列目の飛び込みについてくるって習性を逆手にとったコンビネーションなので。また、ボランチが最終ラインに吸収されたら、ボランチのマルチネスが空いたスペースに上がってきてミドルシュート打ってきます。


ゾーン全盛の時代に、なんで中央が堅いゾーンのチームがあんなにバカスカ中央ぶち抜かれてるの?って不思議に思われるかもしれませんが、それにはこんな理由があるんです。

ゾーンの欠点その弐、数的有利を作られやすい

これ、ゾーンディフェンスの最大の問題なんですけど、ゾーンディフェンスって、その性質上、相手に数的有利を作られやすいです。これ、バスケでもサッカーでも同じです。


バスケの場合、数的有利の事は、「オーバーロード」と言うんですが、どういういう風にこれを形成するかというと、こうなります。





これです。こういった形で、局地的な数的有利を作り出します。マンツーマンの場合、相手がついてきてしまうので、数的有利はつくれませんが、ゾーンの場合、相手はついてこないので局地的な数的有利を作れるわけです。(ゾーンの場合、中央のシュートを打たれるとやばいエリアのカバーが優先される)


これはサッカーでも同じで、相手がゾーンディフェンスの原則に忠実であればあるほど、攻撃側はポジションチェンジによって数的有利を作りやすくなります。たとえば、相手の2トップに対してCB二人と降りてくるボランチで数的有利を作り出すってのは現状ではデフォに近いやり方ですし、セレッソの3シャドーみたいに右サイドのWGが左サイドまで移動してくると簡単にサイドで数的有利を作られてしまいます。


3バック対2トップのケースでも、これは同じで図にすると



こうなります。サイドで簡単に数的有利ができちゃうんです。これができたら、あとは簡単で、どうやって崩せばいいのかというと、



こーなります。


バスケでもサッカーでも、これはゾーンディフェンスの大きな泣き所で、ゾーンの構造的な欠陥の一つです。これは、ゾーンの原則に忠実であればあるほど、こいつが深刻化していきます。


こういった問題を解決する為、ゾーンではラインを上げ、陣形をコンパクトにし、ボールがサイドに出たら、全体をボールサイドにスライドさせるって手法をとります。ただし、これは、ラインの裏と逆サイドに大きなスペースを相手に与える事になります。じゃあ、ドン引きすればいいじゃん?と思う人もいるでしょうけど、そうなると押し込まれて延々と波状攻撃食らうし、カウンターも難しくなるって欠陥があるわけです。そもそもドン引きするならカテナチオでも良い訳だし。


結局ね、サッカーってのは、よく言われますが、「寸足らずの毛布」なんです。頭を隠せば膝がでる。膝を隠せば頭がでる。そういうスポーツなんです。

ゾーンでのセットプレーに対する戦術編

さて、こっからがメインディッシュになります。今回はセットプレーの戦術なんですが、まずは、CKの守備でゾーンで守ってくるチームに対して、どうやって攻めたらいいかって話になります。


ここまで、長々とゾーンとマンツーマン、それぞれの守備方法の欠点について書いてきましたが、これ、そのまんま、CKでの守備の問題に直結します。


最初にゾーンの欠点で、「カバーのDFはスタンディングで守備をする」って問題を上げましたが、これはCKでの守備の時に、最大の問題となります。というか、僕がCKでの守備で、ゾーンをやるのが嫌いなのは、守備側がスタンディングで守る事になるからなんです。


なんでスタンディングで守ると駄目なの?というと、これ、ベルマーレ横浜FC戦や、天皇杯でのガンバ対柏の試合で、その欠点が出てるんですけど、これキャプでやりますが





これ、ベルマーレの得点シーンです。ココね、CKをゾーンディフェンスで守る際の欠点がでてるんですが、CKをゾーンで守ると、守備側はゴール前でスタンディングで守ることになるんですよ。だから、攻撃側は、助走を取ってゾーンの隙間に走り込み、ジャンプしてボールに合わせてきます。そうなると、助走を取れてる分、攻撃側の選手のが高く飛べちゃうから、競り負けちゃう危険性が高いんです。僕が、CKの守備でゾーンやるのが嫌いなのは、守備側がスタンディングで守る事になるので、助走を取って飛び込んで来る相手に高く飛ばれちゃう可能性が高いからなんです。





それからもう一つ、こっちは天皇杯決勝でのガンバ対柏のCKシーンです。これ、ゾーンでやってるチームの典型的なやられ方で、セレッソとか柏は、よくこれでやられます。ニアに助走をとって走り込まれて、そのままヘディングでたたき込まれる、あるいはボールを後ろに反らされて、やられるっていうパターンです。


なんでこれでやられちゃうの?っていうと、これね、ニアに後ろ斜めから走り込まれると、ニアサイドのDFは、ボールと相手を同時に見れないんですよ。だから、どうしてもマーカーを見失っちゃって先にボールにさわられやられやすい。


も一つ、J2第2節、湘南対草津の試合のアレもキャプでやっときますが、





助走とられてゾーンの隙間に走り込まれ、結果として高く飛ばれてしまい、ヘディングぶちこまれました。


ゾーンの場合、ゾーンの隙間やニアサイドに走り込まれてジャンプされると、どうしてもきついんです。DFはスタンディングで飛ぶのに、相手は助走して飛べるわけで、どうしたって相手側のが有利になってしまう。ニアサイドなんて、「相手は助走つけて走ってくる+斜め後ろから前に走り込まれるとマークとボールを同時に見れない」の二重苦です。


僕は、あんまりCKをゾーンで守るのは好きじゃありません。それはこーいう理由があるわけです。ゾーンディフェンスの根本的な問題が、CKでの守備の場合、さらに深刻化するんで。



それから、もう一つ。いわゆる「局地的な数的不利問題」。





これですけどね。「あー、やっちまったやっちまった」という奴で。ベルマーレはPA内にGK+10人で壁作ってるんですね。だから、スペースなんてないように見えますけど、これ、PA内はともかく、外は絶対に空いちゃうんですわ。だから、こぼれたボール拾われてシュート打たれて失点とか、アホだわーと思ったシーンです。


熊本は、ここで二つのオプション持ってます。PA内奥の6人のゾーンの所の隙間にボールを蹴り込み、そこにアタッカーが走り込んで合わせるってやり方と、前4枚のトコに6人集めての人海戦術ってやり方です。ゾーンで守ると、初期配置は決まってるわけだから、弱いところに強い奴沢山置いて「局地的な数的有利+ミスマッチ」作ってって攻めるってのは簡単なんです。


また、横浜FC戦での失点シーンですけど、





これ、絶対狙われるよね、という奴なんですが、ベルマーレのCBの一人、鎌田は身長172という、ちびっ子CBです。一対一は強いんですが、どうしたって身長の関係上、空中戦は厳しい。横浜FCのほうが、鎌田周辺に人数集めて、そこに蹴り込んでくるのは当然なんです。あそこ、狙われるに決まってるんで。ゾーンでやると、鎌田の所を絶対狙われるので、「チョウさん、ゾーンやめようよ・・・」と強く思った瞬間でござる。背の低い奴のところに人数かけてボール蹴り込まれるに決まってるでしょ!常識的に考えて!!


そんな訳で、J2第8節あたりまでで、ベルマーレはCKをゾーンで守ってると、「助走を取ってゾーンの隙間に走り込んでやられる」か、「空中戦で弱い奴の周りに人数集めて狙われる」ってのが明らかになり、チョウさんは、さっさとゾーンで守るのは諦めてました。

マンツーマンでのセットプレーに対する戦術編

さて、次がマンツーマンでCKの守備やってくる相手に対する戦術です。こっちも、まんま、マンツーマンの構造上の欠点を利用できます。つまり、「マンツーマンに忠実であればあるほど、相手FWのポジショニングによってDFのポジショニングが支配される」ってのと、「スクリーンでマークをずらされやすい」って奴です。



これ、どーいう事かというと、キャプでやりましょうかね。


まず、セットプレーでのアイソレーションプレーからやります。こーいうのです。




これ、J2第32節、京都対湘南の試合の決勝点のシーンです。ここでは、ベルマーレはマンツーマンで守備をセットした京都に対して、アイソレーションでの攻撃を選択しました。マンツーマンでやってくる相手であれば、湘南の選手の動きで相手DFの位置を操れるのでファーでの一対一を作るのは比較的簡単なんです。ボールウオッチャーになりやすい選手がいたら、そこが狙い目になります。他の選手をニアに引っ張り、ファーでボールウオッチャーになりやすい選手と一対一を作るってのは、マンツーマンでやってくる相手には有効な手です。ココ、綺麗に狙い通りの展開になって、感心した次第です。



次にスクリーンになります。サッカーでスクリーンが綺麗に決まるのはセットプレーが多いんですけど、





こーいう奴です。引きだとわかりにくいので、アップのも載せときますが





こういう形です。これはマンツーマン相手に有効なプレーでして、味方の体をスクリーンに利用して、相手DFのマークを外すってやり方です。


同じような事は、千葉の山口智がやってましたが、






こういう奴です。これも味方の体をスクリーンとして利用するプレーで、セットプレーでマンツーマン、あるいはコンビネーションディフェンスで守ってくる相手には有効なプレーです。マンツーマンでやってると、スクリーンかけられてマークがずらされる事が多いってのが泣き所でして、スクリーンかけられた時には即座にスイッチする必要があります。


他にも、こないだマンUがやられてましたが、GKの前に二人くらい選手置くと、マンツーマンで守備やってるチームはそこに二人つくことになります。そうなると、GKは目の前に選手が4人いることになるわけで邪魔になって飛び出せなくなります。こうやってGKが飛び出してこれないようにして、中央にボールを蹴り込むってのも有効です。



とまあ、こういった欠点がマンツーマンにはありますし、CKでの守備でマンツーマンやるとカウンターがやりにくいって欠点もあるんですが、僕は基本的にCKでの守備ではマンツーマンか、コンビネーション(マンツーマン+ニアに二人立たせる)みたいな守備方法を好みます。


もっとも、結局マンツーマンですから、一人競り負けたら終わりなんですがね。それでも僕はセットプレーはマンツーマンのが好きです。ゾーンは好きじゃないです。ただ、ゾーンでやって守れるなら、それでいいと思います。実際、チームごとにゾーンのが守りやすいチームと、マンツーマンのが守りやすいってチームがあるんで、これはケースバイケースです。


まとめになりますが

ぶっちゃけ、ここまで、CKにおける守備でマンツーマンとゾーンの話してきましたが、どっちがいいのかってのは、正直よくわかんない所があります。僕はCKの守備はマンツーマンのがいいとおもってますが、ゾーンでも守れているチームは守れているんですよね。ゾーンでの守備でも、幾つかチームとして決まり事を作っとけば、結構守れるもんだし。


結局の所、マンツーマンだって、アイソレーションやスクリーンで、弱い所狙われたらどうしようもないですし、一対一で競り負けたら終わりです。そーいう守備方法なんで。


というわけでどっちがいいかについては「正直よくわからん」って所でまとめておきます。まとめになってないって?だって、いまだによくわからんのですよ。どの相手にはゾーンが良くて、どの相手にはマンツーマンのが良いのかとか、さっぱりわからんし。


そーいうわけで、皆さん、ごきげんよう。