サッカーにおけるスクリーンプレーの話
ちょっとコメント欄で質問頂いたので、サッカーにおけるスクリーンプレーの話をします。僕はスクリーンと呼んでますが、サッカーにおいては、フットサルみたいにブロックプレーと呼ぶ人のが多いかもしれません。
サッカーでは、昔は「オブストラクション」、今は「インピード」と呼ばれますが、「相手競技者の進行を妨げる」行為に取られる反則があります。フットサルでも、「相手競技者の進行を妨げる」は反則です。
なんで、サッカーやフットサルにおけるスクリーン・プレーってのは、大体の場合、
「パスを出して次のスペースに動く過程で相手DFの前に立ち止まる」
「パスを受ける為に次のスペースに動く過程で相手DFの進路で立ち止まる」
って形で行われる事が多いです。これも露骨にやりすぎると反則取られますが。
フットサルでは、ブロッケイオ、エイトの動きがこれに当たります。
フットサルの基本の動き10 その7 ブロッケイオ(ブロック)
12 フットサルの基本の動き10 その8 オイト(エイト)のパス回し
フットサルの場合の具体的な動きは、上記の記事からどうぞ。
で、サッカーの場合なんですが、これ、「サッカー小僧」の2013年008号に、木崎伸也さんによる「ザック流スローイントレーニング初公開」って記事がありまして、ザッケローニジャパンのスローインの連携戦術の図解が載ってます。その中に、スローインからのスクリーンのやり方が載ってますので、それを紹介しときますが、
一つ目
駒野がスローインすると工藤が高萩の横を回って、同時に高萩が工藤のマーカーをブロックして、工藤をフリーにする動き。
二つ目
駒野がスローインすると同時に、工藤がゴールラインに向かって動き、突如として進路をゴール方向に変える(Lの動き)。この時、豊田が工藤のマーカーをブロックすれば、工藤がフリーでボールを受けられます。たしか、これ、代表の試合で、1度、綺麗に決まった奴があったはずです。
こーいう奴です。サッカーの場合、セットプレーなんかでは、こういったプレーがたまーに見られます。
流れの中で、最近見たブロック・プレーとしては、ナポリ対ミランの試合であったんですけど、
コレですね。この動き、まんまフットサルのブロッケイオです。この場面だと、ナポリのハムシクは、イグアインにスイッチした後、SBの裏に抜けようとする動きをしつつ、ミランのSBにブロックかましてます。この場面、マッチアップ的にはイグアインのマーカーはミランのSBなんですけど、ハムシクにブロックされたせいでマークがズレました。
これ、バスケみたいにやると露骨すぎて反則取られる為、「(パスを出してorパスを受けるために)次のスペースに動く過程に相手DFがいた」っていう演技も必要だったりします。
短いエントリですが、説明はこのあたりで。フットサルのが、こういったプレーを積極的に使います。サッカーでは、それほど使われませんね。CKやスローインの時位です。
ではでは。