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2012年のJ2昇格は、甲府、湘南、大分となりました!

さて、皆様、こんにちは。相変わらず、これ書いているのは夜ですが、こんにちは。お久しぶりの更新でございます。ここ二ヶ月ほど、胃がキリキリと痛むような状態でして、まともな精神状態じゃありませんでした。


えー、サッカーの記事を読みにこのブログに来てくださっている方は、もうすでに知っておられると思いますが、先日、J2プレーオフの決勝が行われ、今年のJ1への昇格の切符を手にしたのは、甲府、湘南、大分となりました。


僕は、湘南ベルマーレのサポやってるんですが、ここ二ヶ月ほどは、もうベルマーレはギリギリの昇格争いを続けていて、週末ごとに胃が痛いのなんのって。もう心から「昇格プレーオフに回るのだけは絶対嫌だ!!」と思っていたので、ベルマーレが甲府に振り切られ、京都に順位で追い抜かれた時は、世界が真っ暗になりました。あの時は、twitterでネガっていたので、僕をフォローしている方は知ってると思うんですが、もうネガが最高潮に達した瞬間でした。


ベルマーレは、9月から10月にかけて、三連敗を挟んで6試合連続勝ち星無しを経験いたしまして、もう、あの時は最悪でしたわ。京都との勝ち点差が4に開いた時は、「プレーオフは嫌だーーーー」とtwitterで愚痴りまくってました。プレーオフは一発勝負なんで、何が起こるかわかったもんじゃありません。実力差なんて一発勝負じゃ、大した問題じゃないし。これがホーム&アウェーの勝負ならまだしも、一発勝負とかね・・・


ただ、その後、北九州さんが京都に勝ってくれた時に流れが変わったんですね。リーグ戦のラスト3試合をベルマーレは3連勝で駆け抜け、一方の京都がラストの甲府戦でドローに終わった事から、ベルマーレが勝ち点で逆転し、二位に滑り込みに成功しました。町田サポの皆さん、最終戦、J2降格がほぼ決定していたにも関わらず、エール交換してくださり、本当にありがとうございます。必ず、Jリーグに帰ってきてください。待ってます。



あとね、プレーオフ開催は大成功だったんですが一発勝負はやめましょうや・・・せめて、ホーム&アウェーで180分はやらせて欲しい。90分の一発勝負だと運の要素がでかすぎでござる。マジで洒落にならない。一発勝負って、ドラマ性は最高ですけど、結果に実力が反映されるとは言い難いので。

さて、久々にサッカーの話なんですが、今年のJ2のお話


というわけで、今日は、J2も終わったので、ちょいと総括させてもらいます。



これ、Jリーグ公式にある、今年のJ2の戦績表の上位の奴です。全部みたい人は、こちらからどうぞ。


さて、今年のJ2なんですが、プレーオフに進出できた6チームには、それぞれ、どこで勝ち星を稼いだかってのがポイントになるんですけど、まず、一位の甲府から。


今年の甲府なんですが、湘南、京都あたりのチームからは勝ち星を奪えなかったんですけど、他の上位チーム相手に喫した負けは京都相手と千葉のみでして、他は、ほぼ勝っています。昇格争いのライバルチームを確実に叩いて勝ち点を積み重ねたチームでして、やっぱり、昇格争いのライバルを直接対決で叩けるチームは強いなあ、と思いました。ベルマーレも結局、甲府には勝てませんでしたね。来年、J1で決着つけましょう。


逆に、甲府さんの不思議な所は、下位相手にドローが多いことで、鳥取、岐阜、町田相手にもドローをやっちゃってるんですね。下位相手に取りこぼすチームってのは、優勝しにくいモンなんですけど、甲府さんは、中位あたりの相手に滅法強くて、中位相手で勝ち点のばしてるんですよ。今年の甲府は、上位と中位に滅法強く、下位とはドローが多いチームでした。なんでかは知りません。ドン引きしてくる相手は苦手だったのかもしれませんが、甲府の試合はあんま見てないので、よくわかりません。


とりあえず、甲府さんですが、結構下位に優しいチームなんですね。下位に勝ち点1を配ってくれるので、J2下位のチームとしては、勝ち点くれる有り難い存在でした。つか、上位と中位いじめて、下位には優しいとか、どんなヒーローチームやねん。



さて、次にベルマーレの話になります。ここは典型的なヤクザサッカーのチームです。草津、福岡、富山、鳥取、岐阜、町田のJ2下位をいじめて勝ち点取るチームでして、これらのチームとの戦績は、12試合11勝1敗となっており、33ポイントを下位で荒稼ぎしてます。ヤクザサッカーというと、聞こえがあまり良くないのですが、実際の所、弱いチームを徹底的に叩いて勝ち点を取るチームでして、やり方はヤクザそのものです。ここまで下位でポイント荒稼ぎしたチームは他にございません。


もう一つ、ベルマーレの場合、上位にも負けませんでした。上位の甲府、京都、横浜FC、千葉、大分、東京Vの中で、ベルマーレが負けたのはアウェー横浜FC戦のみです。特に、京都との直接対決二試合を二連勝で勝てた事は、リーグ戦では非常に大きく、最後に京都をうっちゃって二位に滑り込めたのは、やっぱり直接対決で勝ててた事が大きかったです。二試合とも、ギリギリでの勝利でしたが。


ただ、ベルマーレの場合、中位相手には、勝ち星を落とすことが多くて、松本、水戸、熊本、徳島、愛媛あたりからは、一勝も出来ませんでした。ここは甲府との差になったポイントで、甲府が、このゾーンの相手から勝ち点を積み重ねた事が、リーグ終盤での勝ち点差になって現れ出しました。上位と下位には勝てるけど、中位に弱い。ベルマーレの2012年はそんな感じでしたね。


さて、3位の京都サンガなんですが、ここも特徴ははっきりしてて、とにかくアウェーに弱い。アウェーで9敗してしまっており、アウェーでの勝てなさが際だったチームです。上位相手だと、甲府と東京Vをのぞく全チームにアウェーで負けてしまっており、中位以下にも、アウェーでは、しばしば負けてます。ベルマーレや甲府が、アウェーでもなかなか負けなかったのと比べると、アウェーでの負けの多さは際だった2012京都の特徴で、ここは改善が求められるポイントです。アウェーで、これだけ負けてしまっては、優勝は流石に厳しい。とにかく、アウェーでは勝ち点1でいいので、ここは割切ったほうがいいと思います。アウェーでは内容より結果です。


実は、これ、京都が2011年から続けてしまっている悪癖でして、アウェーだと、さっぱり勝てなくなるんですね。アウェーだと、上位にほとんど勝てない、中位以下にも取りこぼすというのは、2011年の京都の特徴でして、2012年も、全く同じ傾向が出てました。ただ、ホームゲームだと、上位にも勝てるチームだったんで、プレーオフは勝ち抜けるんじゃないかなあと思っていたのですが、大分にまさかの大敗・・・と、とことん持ってないなあ・・・と。


さて、今年、4位になった横浜FCなんですけど、ココは、今年、前半戦最初に盛大にこけて、監督が替わったチームです。ただ、シーズン序盤に、今年のリーグで上位に来ている甲府、千葉、東京V、湘南とあたっており、下位の草津、福岡、富山、鳥取、岐阜、町田とあたるのが遅かった為、監督代わっても勝ち点のばすのに四苦八苦したのはしょうがない事でした。


ただ、強い相手との対戦を早めにすませたので、その後は勝ち点を順調に伸ばして、最後はプレーオフ圏内まで順位を上げたわけで、新監督の山口さんは素晴らしい仕事をしたと思います。


特に今年の横浜FCは下位との対戦を確実に拾っていて、この辺はベルマーレと良く似た勝ち星の稼ぎ方をしているチームでした。リーグ戦では、勝ち点のばす一番良い方法は、下位にきっちり勝つ事ですから、山口さんは、リーグ戦の戦い方を良く知ってるナアと感心した次第です。


ただ、横浜FCなんですが、上位との対戦では、あまり勝ててません。甲府湘南京都千葉大分東京V相手だと、4勝1分7敗となっており、大きく負け越しています。来年は、上位との対戦でしっかり勝ち星のばせるかどうが鍵になりそーです。上位との直接対決で、相手から勝ち点を奪えないと、最後に差になって現れてくるので、ココは来年の課題ですね〜。


さて、5位になった千葉なんですが・・・ココはね〜〜・・・・リーグ戦の話をすると、上位相手にも五分以上にやり合えてるし、中位からもきっちりポイント稼いでいるんです。ただね、千葉の問題は、下位に異常に取りこぼすって所です。なんで、こうなのかは理解できないのですが、富山、鳥取、岐阜、町田のボトム4に対しての戦績が、2勝2分4敗となっており、ありえねえぞ、ってレベルじゃありません。あんだけ強いチームが、なんで、ボトム4に負け越すのかと問い詰めたい。心の底から問い詰めたい。メンツ的には、J1レベルの選手がいるのに、なんでJ2ボトムズに負け越すのか。ボトムズから、きっちり勝ち点取ってれば、ベルマーレや京都なんて、ぶっちぎっていたでしょうし、最後まで甲府と優勝争いしてたチームです。


2011年は、アウェーで上位相手に全く勝てず、6位に終わり、2012年は下位に取りこぼしてまくってプレーオフにまわりと、ジェフについては、もう何とも言えません。


最後が6位の大分なんですが、ここは上位相手の戦績が面白いんですよ。ホームだと、上位6チーム相手に2勝4敗と大きく負け越しているんですけど、アウェーだと上位に滅法強くて、3勝1分2敗となっており、アウェーのほうが成績がいいチームなんです。プレーオフでは、京都、千葉を撃破して、J1昇格を勝ち取りましたが、アウェーに強い大分って傾向がモロに出た格好です。


実は、大分が、ホームよりアウェーのほうが強いってのは、成績にも出ていまして、

【ホーム試合】 試合 引分 得点 失点
大分トリニータ 21 10 4 7 26 20
【アウェイ試合】 試合 引分 得点 失点
大分トリニータ 21 11 4 6 33 20


こうなってます。アウェーのほうが得点が多く、勝ち星も一つ多いんですね。プレーオフでもそうでしたが、後ろに8人くらいでブロック作って守り、前線の2トップ経由のカウンターが大分の強力な武器なんですが、そのあたりが原因かもしれません。アウェーの試合のほうが、相手チームは前に出てきてくれるので、2トップを使ったカウンターやりやすいですし。



で、最後に東京Vになりますが、ここの問題は、上位チームにホーム、アウェーを問わず勝てないって所です。上位相手との直接対決では大きく負け越しており、とにかく上位チームの草刈り場と化してしまったのが大きな問題でした。上位との直接対決に負けてしまうと、相手に一気に3ポイント離されるので、昇格争いのライバルには、とにかく負けない事が大事なんですが、東京Vは上位相手に大きく負け越してしまい、それが最後に差になって出てしまいました。



さて、ここまでで、ざっと今年のJ2の上位チームのおさらいをしてきましたが、こっからは当たり前っちゃ当たり前の話をします。J2でリーグ戦を戦うにあたり、大事な事は、「下位相手で勝ち点を伸ばし、上位を直接対決で叩く」。ほとんど、これにつきます。最悪でも上位相手には星を五分に持ち込んで、昇格争いのライバルに勝ち点でリードされない事が大事です。また、下位相手に負けるってのは、昇格争いのライバルに勝ち点差3をつけられる事とほぼ同義ですから、これ、絶対避けなければなりません。


あともう一つ、今年、J2で躍進したチームである松本と、J1の躍進チームである鳥栖には、共通点があって、それは、下位相手に滅法強いって所です。松本の反さんにしろ、鳥栖のユンジョンファン監督にしろ、実に効率のいい勝ち点の稼ぎ方をしていて、感心した次第です。鳥栖にしろ松本にしろ、上位チーム相手には、実力的に勝つのは難しい訳ですよ。だから、勝ち点稼ぐなら、下位相手に頑張るしかない。


鳥栖と松本は、ホントに下位に強かったです。鳥栖は、大宮嬢には勝てませんでしたが、神戸G大阪新潟札幌から勝ち点22稼いでいて、下位チームから勝ち点を稼ぐ事で、残留争いから抜け出した格好です。松本も同じで、鳥取、岐阜、町田相手に全勝することで勝ち点18ポイントを荒稼ぎし、残留争いから抜け出す事に成功してます。


リーグ戦をよくわかってるなーという監督さんは、やっぱり下位相手に強いです。鳥栖のユンジョンファン監督は2011年のJ2でも、とにかく下位から勝ち点稼いでましたし、下位イジメが上手い。反さんもそうなんですけど、下位イジメが上手いんですよ反さん。2009年に湘南が昇格した時もそうでしたけど、下位相手からきっちり勝ち点稼いでの昇格でしたから。


もっとも、下位相手に勝ち点稼ぐのが上手いってのは、仙台のダジャレキングさんにも共通してるんですけどね。あの人も下位イジメが上手くて、下位相手に勝ち点稼ぐんですよ。これはJ2でもJ1でもそうで、下位相手で勝ち点を稼ぐのがホント上手い。テグさんは、いじめっ子。


仙台のテグさん、鳥栖のユンさん、松本の反さんは、基本的にヤクザでして、弱いとわかったら蹴って蹴って蹴りまくります。なんで、この人たちのチームに負けたら、黄信号だと思ってください。大概、弱いチームを狙って勝ち星を積み上げるタイプのリーグ戦の戦い方をするからです。もっとも、これが一番、効率のいいリーグ戦の戦い方なんですけどね。強い相手にはドローで十分、勝ち点は弱い相手から、しっかり稼ぐ。これがリーグ戦の基本です。


一方、トーナメントの場合、いわゆる「カモ」を狙って勝ち点を稼ぐってのは出来ないので、トーナメントでは同じやり方は通用しないのですが。トーナメントとリーグ戦は、基本的に別物です。


ちょっとJ1の話もさらっと


さて、今年のJ1でもそうですけど、広島と仙台の二強は、これがきっちり出来てます。


仙台と広島は、上位との対戦で勝ち星で上回っており、下位からきっちり勝ち点稼いでます。このあたりは優勝争いするチームの特徴なんで当然といえば当然ですけども。



一方で、三位以下ですけど、浦和は下位に取りこぼしが多く、名古屋は上位三つに負け越してしまっており、下位に取りこぼしをしている。鳥栖は下位には滅法強いのですが、上位にはさっぱり勝ててません。柏は、上位相手には全く勝てない状態ですし、清水は上位に勝てるのに下位に負け越すという意味がわからないチームで、今年最大の謎チームです。千葉と清水は、上位に勝てるのに下位に負け越すという意味不明なチームでして、何でこうなのか、僕にはさっぱりわかりません。ちなみに、横浜FMは、引き分けが多すぎでござる。イタリアかよ!って感じでして、勝ち点1を取る為に全力を使ってるんじゃないかという。


あと、ちょっと気になるのが、広島のホームでの弱さなんですよね。ホームで負けが多くて、中位あたりに星を落とすことが多い。なんで、本日のセレッソ戦は、以外な結果になるかもしれません。一方で、仙台なんですが、ホームでは滅法強いチームなので、順位が動くかもしれません。


もっとも、今年のJ1は優勝争いより、残留争いのほうがヒートしてて、J1史上初の勝ち点38以上での降格チームがでるんじゃねーかって勢いです。まあ、今日の試合の結果では、降格チームと優勝チームが決まってしまうのですが、とりあえず、今日のJ1を楽しみにして、この辺りで、本日は終わろうと思います。



J2も終わったので、今年度のベルマーレの総括でも、そのうちやるかもしれません。今年、3バックのチームが2チーム昇格したので、来年は、広島、浦和、湘南、大分と3バックのチームがJ1に4つも出てきます。もっとも、このうち、広島と浦和は5バックにして重心低めで守ってポゼッションで攻めるタイプのサッカーで、ベルマーレは3バックでハイラインプレスからショートカウンタが十八番ですし、大分は5バックから2トップを活かしたカウンターが十八番と、やってるサッカーがそれぞれ違うんですけど、そのあたりは、又今度という事で。来年は、ベルマーレがJ1でやるので、マッチレポも結構かけそうです。嬉しい限りです。


それでは皆様、ごきげんよう。