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2014年W杯開幕! 日本対コートジボワールのプレビュー

さて、皆様、とうとう2014年ワールドカップが開幕致しました。サッカーファンにとっては4年に1度の楽しみですから、多いに楽しみましょう。この日の為にサッカーファンは生きているようなモノですからね。


本日は、日本代表の初戦の相手となるコートジボワールの話をしようと思ってます。ブログでもやるって宣言してましたしね。ただ、実は、コートジボワールの話なんですが、今週のサッカーダイジェスト増刊号に




この本なんですけど、前U23日本代表監督だった関塚さんのコラムが載ってまして、そっちで僕がしようとしていた話、全部書かれてしまいました。なので、僕がエントリ書いても関塚さんのコラムのパクリにしかなりません。そういう理由で、実はやめよーかなーと思っていたのですが、やると言ってしまってるので、やっとこうと思います。繰り返しますが、関塚さんが書いてる事とほとんど同じです。


コートジボワール代表の予想スタメンと直近3試合の動画

まず、コートジボワールの予想スタメンを貼っておきますが、多分、


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こんな感じだとは思います。守備で右SBにK・トゥーレが入り、左にオーリエが入るかもしれません。あとボランチでティオテは間違いなく出ると思いますが、もう片方がディエかディオマンテかは当日まではわかりません。トップ下はほぼ確実にヤヤ・トゥーレだと思います。WGはカルーとジェルビーニョですが、彼らが当日の試合で右左どっちに入るかは、試合が始まってみないとわかりません。



このチームのストロングポイントは前4枚、つまりドログバヤヤ・トゥーレジェルビーニョ、カルーです。それぞれワールドクラスの選手達であり欧州強豪、南米強豪でも普通に代表に選ばれるレベルの選手達です。



一方で、守備のメンバーはそこまでレベルが高いとは言えず、最終ラインの4名とGKは前4枚と比べると相当見劣りするってのが実情です。前が強く、後ろが弱いってのは日本代表と似た所があるチームです。


でもって、直近3試合のコートジボワール代表の動画へのリンクを張っておきますので、興味のある方はどうぞ。



[国際親善試合 2014] ベルギー代表 vs コートジボワール代表
[国際親善試合 2014] ボスニア・ヘルツェゴビナ代表 vs コートジボワール代表
[国際親善試合 2014] エルサルバドル代表 vs コートジボワール代表



こっちです。最近は動画サイトに行けば、簡単に海外のフルマッチ動画手に入るので楽でいいですな。


でもって、これらを踏まえた上で、コートジボワールの攻撃と守備、それから日本戦の展望なんかの話に移りたいと思います。


コートジボワールの攻撃パターンについて


まずは、コートジボワールの攻撃の話からお話します。ちなみに、この項目、あんまし書くことがありません。というのも、このチーム、攻撃パターンが実質的に二種類しかないからです。


あんな豪華な攻撃陣もってて、二種類しかねーの?と思われるかもしれませんけど、ホントに二種類しかないんです。箇条書きすると、


1、ドログバポストプレーからの展開
2、サイドチェンジしてから両WGの突破


の二つだけです。あとはカウンターとセットプレー位のモンでして、細かいコンビネーションとかはあんましやってきません。豪華な攻撃陣持ってる割に、攻撃のバリエーションは少ないです。ベルギーボスニアなんかのほうが、ずっとバリエーション豊かな攻撃やってるのは、上記の試合の動画見て貰えばわかると思います。




コートジボワールの攻撃の基本形はパスを繋いで前線に運び、そこからサイドチェンジしてWGの突破。でもって、相手がサイドチェンジを嫌がって、横に間延びしてきたら、ドログバに楔を入れてポストプレーからの展開を狙うって形です。



攻撃面では極めてシンプルなチームでして、対策も割と簡単です。ただ、日本が守れるかってーと話は別ですが。それと、W杯なんで奥の手の一つか二つは用意してくると思うんですけど、試合みた限りでは、それは読み切れませんでした。



コートジボワールの守備について


さて、今回のメインディッシュはコレになります。コートジボワールの守備。


W杯の日本初戦「コートジボアール」カギはFW岡崎―ダッシュ繰り返し相手の裏に出てシュート!


こっちの記事で、岡崎が「(コートジボワールは)90分の間に隙ができる回数が多い。隙をつく、ゴールを狙い続ける動きを繰り返したい」と言ってます。こないだ、長友も初戦のコートジボワールは隙がある云々って話をしてましたが、本当に隙が多いチームです。ぶっちゃけ、DFがやらかしをするチームでして、DFのレベルは攻撃陣とは比べものになりません。



[国際親善試合 2013] メキシコ代表 vs コートジボワール代表


去年のメキシコ戦の動画へのリンク貼っときますが、この試合なんてコートジボワールはDFがやらかしまくって負けてます。この試合は特に酷かっただけなんですけども、直近のエルサルバドル戦でも、ビルドアップのミスは出ており、DFのビルドアップに難があるチームなんです。なんでハイプレスでハメてショートカウンターに持ち込むのが理想で、これで早い時間帯にリードしたい所です。



でもって、ビルドアップだけでなく、サイドチェンジされると非常に脆く、サイドチェンジ後にポジショニングの修正に手間取って相手のFWをフリーにしてしまうのが散見されます。



あとね、これ関塚さんも指摘してますが、ボスニア戦のゼコのゴールの時、ゼコにパス出した選手が中央に走り込んで来てるんですが、そのマークをCBが外しちゃってるんですよ。ゼコのゴールは凄かったですけど、あそこ、別に無理にシュート打たないでも、走り込んでた選手がフリーだったので、そこに出せば一点でした。CBがあんな風に簡単にマーク外しちゃうようじゃダメですわ。



それと、コートジボワールなんですがDFの連携が良くなくてラインにしょっちゅうギャップが出来ます。なので、岡崎とか柿谷が一番点取りやすいタイプのDFラインです。僕はこの試合のキーマンは岡崎だと思ってますが、理由はDFラインにしょっちゅうギャップが出来るからで、あんなDFラインなら岡崎の裏取り一発で持って行けるハズなんです。


最後になりますが、コートジボワールのWGなんですけど、SBは簡単にマーク外せます。オーバーラップについてこない事があるばかりか、WGかサイドに流れてきたCFとワンツーして中に切れ込むだけでマーク外れます。



とまあ、色々書いてきましたが、ホントーにコートジボワールの守備は良くありません。グループCで多分、日本と並ぶザルの双璧チームです。



試合の展望


最後になりますが、試合の展望になります。


えっと、コートジボワールの方はまず間違いなくサイドチェンジからWGの突破で局面の打開を図ってきます。というのも、ザンビア戦で日本がザンビアのサイドチェンジでチンチンにされていたからで、あの試合みたら、まず間違いなくサイドチェンジからWGの突破主体で攻めてきます。


ザックが実はあの試合で三味線弾いてて「サイドチェンジに脆いと見せかけてコートジボワールの攻撃をサイドチェンジに限定させる」みたいな情報戦やってたなら話は別ですけど、現状、日本のDFラインはサイドチェンジされてWGの突破からクロス上げてるだけで、そのうち失点するでしょうから、このやり方は間違いないと僕は見てます。僕が監督だったら、サイドチェンジからファーにハイクロス上げさせます。


ドログバへのロングボールはそんな使ってこないと思います。ザンビア戦を参考にする限り、コートジボワールは、サイドチェンジしてWGの突破で十分点取れるので。勿論、ハイプレスがきつかったら、放り込みからセカンドボール狙いに切りかえると思いますが。



一方で、日本なんですが、出来るだけハイプレスでDFにプレッシャーかけて、そっからショートカウンター。これで早い時間帯で先制が理想です。相手がそれを嫌がってドログバへの放り込み始めるまでは、それで良いと思います。


遅攻では、SBの攻撃参加と裏へのフリーランが重要です。コートジボワールのWGは簡単にマーク外れるのでSBは怖がらないで上がる事、コートジボワールのDFラインは、しょっちゅうギャップできるから裏への動きを狙い続ければそのうちチャンスが出来ます。



守備については・・・まあ、一失点はしょうがないので、二失点、三失点しない程度に頑張ってくれれば良いです。とりあえず、ドログバへの楔と、サイドチェンジのパスの出所をきっちり潰し、サイドに出されても、前の選手がボランチとCBへのパスコース消して作り直しをさせない事、サイドチェンジの後のスライドを素早くすること、ポジショニングの修正をすばやくおこなう事、位です。


このレベルのアタッカーってのは、「わかっているのに止められない」って選手が多いです。ロッベンの右サイドからのカットインなんて、世界中のプレーヤーが知ってるロッベンの得意パターンですが、結局長谷部は、オランダ戦でやられてます。あれと一緒で、コートジボワールの前4人の得意の形なんてわかりきってる訳ですけど、「わかっていても止められない」選手達なんで失点するのはしゃーないです。だから、出来るだけ0点の時間を長くすることが大事。先制点取られないのはもっと大事。



プレビューはこのあたりで。あまり詳しく書くとレビューで書くことなくなるのでね。


あと西村さんのPKのジャッジが騒がれてますが、アレについては今日にでも、それについてエントリ書くつもりです。ではでは。