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サッカーのマッチレポートなどを中心に。その他サッカーのうんちく系ブログ。

2015年 J1 1stにおける傾向のお話

さて皆さん、こんにちは。本日はブログ書きのリハビリもかねて、2015年のJ1における傾向なんかの話をしたいと思う。内容は戦術分析というより、J1におけるトレンドの話になる。J1の各チームの話は、そのうち、それぞれやる。


本日はJ1が再開して、清水の大榎監督が成績不振から辞任、鹿島のセレーゾ監督が成績不振で解任となった事をうけて、Jリーグの最近の傾向の話でもしておこうと思う訳だ。


J1においては、外人選手、外人監督が以前ほど活躍できなくなってきた。特にブラジル人。


まず、この話から入るのだけれど、昨今、ブラジル人監督、ブラジル人選手はJ1では以前ほど活躍できなくなってきている。


Jリーグというリーグは、これまでブラジル人の成績が際立って良いリーグだった。実際、過去22シーズンで、ブラジル人監督が優勝したのは9回。ブラジル人の得点王は7人となっており、ブラジル人助っ人といのはチームが成功する為に絶対に必要なピースと言って良いくらい重要な存在だった。



Jリーグ 歴代のMVP・新人王・ベストイレブン・得点ランキング



こっちのサイトで、Jリーグの歴代得点ランキングがまとめられているけれど、2000年代はまさにブラジル人FWの時代といっていい位だった。2001~2008年までは得点ランキング上位をブラジル人FWが独占している状態であり、得点王に至っては、


2003 ウェズレイ 
2004 エメルソン
2005 アラウージョ
2006 ワシントン、マグノ
2007 ジュニーニョ
2008 マルキーニョス


と、ブラジル人が6年連続で取っているような状態だった。ブラジル人FWというのは点を取るためには必須と言って良い位重要な存在だった。



また、2007~2009のオリヴェイラの鹿島の三連覇、2011の柏でのネルシーニョの優勝は、ブラジル人監督の評価を際立たせるものでもあった。



ところが、状況が変わりはじめたのが2012年あたりからになる。2012,2013のポイチの広島の2連覇、2014の長谷川健太のガンバの三冠と日本人監督が立て続けに成功を収め、得点ランキングの上位は日本人FWがほぼ独占というトレンドが出現するのである。



これがJリーグだけの話なら、ブラジルの凋落なんて話にはならないのだけれど、ブラジルの凋落を決定づける出来事が最近立て続けに二つ起こってしまった。つまり、ブラジルW杯におけるセレソンの7-1での敗北、コパアメリカでのベスト8敗退という結果だ。正直な話、最近、J1にやってくるブラジル人助っ人のプレーを見ても、あまりワクワクしない。ブラジル経済が好調なので、良い選手がブラジル国内に留まるようになったせいもあるんだろうと、以前は思っていた。ただ、W杯、コパアメリカにおけるブラジルの失態、ネイマール以外のFWのレベルの低さを見て、「王様は裸だ・・・・」という思いに駈られている部分もある。



この手の出来事で思い起こすのは、1953年にウェンブレーにおいて、イングランドが「マジック・マジャール」ことハンガリーに6-3で敗れた試合だ。イングランドは試合前まで、「ハンガリーのボールジャグラーなど強いタックルで阻止できる」と高をくくっていた。しかし、6失点したのは1881年のスコットランド戦以来という大敗をホームで喫してしまった。それまで、イングランドは、英国内のチームとの対戦を除けばホーム不敗の伝統を誇っていたのだが、それを粉々に砕かれたのである。さらにいえば、翌年のブダペストでのリベンジの試合も7-1でフルボコにされ、「ドナウの災厄」と呼ばれる事態にまで陥った。1950年のブラジルW杯におけるアメリカ戦での敗北、そしてハンガリーに対する2度の大敗によって、「イングランド最強論」は地に墜ちた。そして、イングランドのW杯での恥辱の歴史が始まるのである。


ロンドン五輪の時、ブラジル代表をみて「うわ、ひでえ、こんな糞みたいなチームに優勝されたらどうしよう・・・」とか思ったモンであるが、流石に自国開催のW杯なら勝てるだろうと思ってはいた。なんだかんだで、サッカーってのはホームアドバンテージが非常に強いスポーツだからだ。ところが、7-1でドイツにフルボッコにされてしまい、うごご・・・状態である。



話がそれてきたので、元に戻す。




2012年以降、ブラジル人監督、ブラジル人選手の成績は、はっきりいって良くない。ネルシーニョもぱっとしないし、鹿島のセレーゾもそう。結果と給料が全く釣り合っていない状態だった。ブラジル人選手もそうだが、2014年、得点ランキング上位であるマルキーニョス、ペトロ・ジュニオール、レアンドロ、エドゥーは点は取ってはいるが、給料が非常に高額なので、コスパが悪かった。日本人FWと大して成績は変わらないのに、給料は倍くらい貰っているので、これだと何の為に高い給料払っているのかわからない。


これは、2015年シーズンも続いており、



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これは、2015年J1 2ndステージ 第5節までのJ1の外人監督の年俸、勝ち点数、勝ち点1取るのに必要とした額の表だけれど、ネルシーニョとセレーゾの両ブラジル人監督の数字の酷さが際だっている。高い給料貰ってる割に勝ててないのだ。セレーゾが解任されたのは「給料高い割に勝てなかったから」としか言えない。ネルシーニョも、このままの成績だと、あと一年持たないと思う。根本的に給料が高すぎるんだ。



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一方で、こちらが日本人監督のモノになる。日本人監督は全体的に安い。安かろう悪かろう理論でいえば、鳥栖の森下さん、柏の吉田さんはしょうがない部分もある。清水の大榎さんもそうだが、給料低い訳だから、そんなに多くの事を期待してもしょうがない部分はある。ちなみに湘南のチョウさんは韓国人なんだが、ここでは日本人枠にいれた。基本的に、この人は海外でのキャリアがゼロで日本のサッカーシステムで育った人だからだ。



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こっちは恒例のFWのコスパ表である。自分で作ってみて思った事だが、FWのコスパを計算していくと、清水と神戸のコスパの悪さが目についてしまう。神戸にいったっては、高額なペトロ・ジュニオール、マルキーニョス、レアンドロ、ネルシーニョを抱えているが、結果がついてきていない。最近のJ1でのブラジル人FWのコスパの悪さ、ブラジル人監督のコスパの悪さを考えると、神戸は払った金額に見合わない順位で終わることになると思われる。清水に関しては、大榎監督は年俸が超安いので多くを期待すべきではなかった。ただ、年俸が高いウタカと大前はもうちょい頑張ってくれないと困る。大前には厳しく言うけれど、5500万というのは日本人得点王クラスの給料なので、年間20点は取って欲しい所である。そこまでやらないと、清水は降格してしまう。



余談になるが、ちょっと元湘南ベルマーレのウェリントンの話もしておこうと思う。昨年、J2の得点王であり、湘南にとっての不動のCFだった。ただ、オフに色々あって、契約を更新できず、湘南はウェリントンを手放すことになってしまった。ウェリントンについては、僕はそれほど惜しいとは思わなかった。理由が昨今のブラジル人FWのJ1でのパフォーマンス低さであり、高い給料払っても、それに見合うだけの成績は収めてくれないだろうなあ、と思っていたからだ。


最近のJ1で、ブラジル人選手で、日本人選手より明らかにパフォーマンスが良いと言える選手は二人しかいないかった。川崎のレナトの半分、そして新潟のレオ・シルバだ。レナトの半分ってのは、レナトは守備でJ1最低の選手だからだ。攻撃ではJ1最高の選手の一人だったが、守備ではJ1最低の選手だった。ただ、レナトにしても、ジュニーニョほどのすごさは無かった。


何故、ブラジル人選手、ブラジル人監督がJ1で結果を残せなくなったのか。それはホントによく分からない。2011年までは、J1でブラジル人選手、ブラジル人監督は結果を出しまくっていたんだ。ところが、2012年以降、ブラジル人選手・監督がJ1で結果をだせなくなり、代わりに日本人監督がタイトルを取り始め、日本人FWが得点ランキング上位を独占しはじめた。



現在のJ1のトレンドは、「純国産のFW・監督のほうが結果を出すようになってきた」、「ブラジル人監督・FWのコスパが極端に悪くなってきた」これに尽きる。なんで、こんな事になってしまったのかは知らない。ブラジルのレベルの低下か、日本のレベルの上昇によるものなのか。議論はあるだろうけど、とりあえす結果の世界なので、最近のJ1はブラジル人監督より、日本人監督、ブラジル人FWより日本人FWのが結果だしてるのは事実なんだ。




ACLに出たチームはどのくらいのハンデを背負うのか

次の話題はコレ。2015年のACLについては、浦和さんと鹿島さんがGLで敗退。ガンバさんと柏さんはGL突破と明暗が分かれた。浦和さんは、ACLで一勝も出来なかったが、リーグ戦では前期負け無しで優勝してしまった。言いたい事は色々あるが、まあ、浦和さんは良い。問題は鹿島さんと柏さんである。ACLでもダメで、リーグ戦でもダメ、セレーゾ監督は遂に、松本に負けた試合の後で解任されてしまった。柏さんは、前任者のネルシーニョが柏最高の監督という評価なので、その後を継いだ吉田さんへの風辺りが非常に厳しい。何が良くないって、ネルシーニョで十分勝ってたのに、やり方を全部変えてしまった事である。これをやってしまうと、ネルシーニョ時代より負けが増えたら全部監督の責任になるわけで覚悟がいる。そんな訳で、吉田さんは、茨の道を歩んでる状態である。



とまあ、ここまではJリーグ見てる人なら誰でも知ってる話なんだろうけど。



ACLに出た場合、翌年の成績にどのくらい影響を及ぼすのか?というのは、しばしばネタになるんだけど、実際に勝ち点の増減を表にしてまとめると、次のような形になる。



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こんな具合なんだけど、ACLに出たクラブの勝ち点の増減で調べた場合、ACLにでたクラブは勝ち点を平均で8ポイント失っている。酷い年、つまり2012年に関しては、柏、名古屋、ガンバはリーグ戦でボロボロになってしまった。


ACLとリーグ戦の並行はとても難しい。過密日程で勝ち点を落とすのが珍しくも何ともないし、怪我人だって増える可能性が高い。リーグ戦ではACLがないライバルが有利になるだけで、観客動員も良くないと来ているので、正直いって、非常にビミョ~なコンペティションと化してしまっている。



表の最後に、ガンバ、浦和、鹿島、柏さんの今年の予想勝ち点も載せといたけど、ACLにでるクラブは、前年度と比較して平均8ポイントを失う事から、これらのクラブは、今年は勝ち点51~54前後になる可能性が非常に高い・・・・と言いたい所だけど、ここまでの勝ち点ペースを見る限り、浦和は大きく上ブレし、柏は下ブレすることになる。具体的には浦和は年間勝ち点60強とるだろーし、柏は年間勝ち点40弱位にはなりそうだ。


浦和は最初からACL捨ててるような感じだし、柏はACLにあまりに真剣に望みすぎている部分がある。真面目にやりすぎればリーグ戦が犠牲になり、リーグ戦重視だとACLを捨てざるを得ない、そんな部分もある。



さらに難しい話をすると、ACLという大会は日本では完全にブランディングに失敗してしまった。欧州CLはブランディングに成功し、平日開催だろうと人は入るし、視聴率も取れている。一方で、ACLは平日開催なので人が入らないし、視聴率も取れない。もっとも、J1のリーグ戦だろうと平日開催だと人が入らず、地上波でTV放送しても視聴率3~4%だから、大した違いはないのだけれど。


残念な話だけれど、J1のリーグ戦では、現状、スカパーですら採算が取れておらず赤字だと聞くし、一部のチームを除いて、電通・博報堂が頑張っても広告が全部売りきれないという状態のようだ。国内でも厳しい訳なんだから、海外は尚更厳しい・・・


海外チームと試合するなら、欧州強豪となら、平日でも人が入る。この前の川崎対ドルトムントの試合は、ただの親善試合+平日開催なのに24000人入ったし。ただ、アジアの強豪とじゃ、人は入らないのである。


この、「人が入らない平日開催のコンペティションは、一番大切なリーグ戦の足枷にしかならない」というのがJリーグの現状でもある。J1で連覇したチームがアジアでさっぱりなのは、アレな部分もある。



昇格組の行方

最後に、昇格組の行方の話もしておこう。湘南ベルマーレの話にもなるし。


これは以前も話をした事なんだけれど、僕はJ1で通用するかどうかの目安を、「J2で年間得失点差+40以上」と定義している。なんで+40以上かというと、近年、得失点差+40以上で昇格したチームで、一年でJ2に出戻りしたチームはないからだ。


J2に関していえば、得失点差+20~+30稼げば、J1昇格の切符を手に入れることは出来る。ただ、その切符は往々にして片道切符なのだ。2013年の湘南がそうだったが、2012年、得失点差+23で昇格したもの、一年で降格してしまった。確実に残留できるチームを作るなら、J2で得失点差+40以上で昇格できるチームを作らないといけない。そのくらい圧倒的なチームでないとJ1では厳しい。


今年に関して言えば、松本さんと山形さんは、非常に厳しい状態にある。J1が24試合終了した時点で、松本さんは勝ち点21,山形さんは勝ち点18となっており、降格ペースとなっている。新潟と清水が盛大にコケているので、まだ残留の目はあるんだけれど、清水や新潟みたいに補強資金があるチームではないので、正直難しいと言わざるを得ない。


湘南に関しては、すでに勝ち点33を稼いでいるので残留できそうだぜヒャッハー!(これが言いたかっただけ。)


サッカーとtilt


今回の話は、これで〆ておこう。


tiltっていうのは、本来ポーカー用語なんだが、これ、実はスポーツの世界でもしばしば見られる現象である。この話をしようと思ったのは、先日の柏対広島の試合後の監督コメントで、


[ 吉田 達磨監督 ]
サンフレッチェは今、日本で一番強いチームだけど、向かっていこうと選手と話をしていました。彼らのカウンターはとても鋭いし、ボールを回しはじめたらおそらく簡単には取れないでしょう。そういったところに対して準備をしていたのですが、(3分に)点を取ったことでカウンターからチャンスを迎えるシーンが増えました。ちょっと想像とは違う展開で、前半から過ごすことになりました。この相手に対してアウェイの地で、最後まで集中力を切らさずコンパクトな陣形を保ち、戦い続けたことは評価していいなと。ただわれわれは前期(1stステージ)にたくさんの落とし物といいますか、忘れ物といいますか、たくさんのモノを置いてきました。それを1日でも早く、1分でも1秒でも早く取り返したいという思いでやっています。連勝はしましたけれど、次から次に試合はやってきます。しっかりと引き締めて、これからのゲームに臨んでいきたいです。

こんな事を柏の吉田監督が言っていたからだ。僕が問題にしたいのは、黒字で強調した部分になる。正直な所、柏の吉田監督は、勝負師として見た場合、ちょっと致命的な欠点がある。J1の前半戦で、非常に苦しんで、なかなかそこから抜け出せなかったけれど、メンタルの部分にちょっと問題がある。このコメントを見る限り。



まあ、柏さんは、2ndステージに入ってからは好調で勝ててる訳だから、余計なお世話的な部分があるんだけど、今回は、「勝負事で負けを取り戻そうとした場合に何が起きるのか?」ってのを絡めて、ちょっと説明しておく。



tiltというポーカー用語がある。これは、



ティルト



こっちのポーカーのページでまとまっているが、

定義

一番広い意味でティルトとは、「プレイヤーが合理的な判断ができなくなり、感情にかられた行動をとるようになってしまった状態」、のことを指します。例えば、プレイヤーが大きな損失を出してそれをできるだけ早く埋め直すために、アグレッシブな賭けをしたり、弱いハンドでビッグ ポットを勝ち取ろうとすることは、彼がティルトになっていることを意味します。

ティルトの定義とは、こういう状態である。簡単に言えば「負けた分を取り戻そうとして、アグレッシブな賭けに出てしまう」状態になる。


ティルトの種類


ティルトが一番はっきりわかるのはアグレッシブな態度です。プレイヤーは、アグレッシブな動きでビッグ ポットを勝ち取ろうとします。彼はブラフをかけて多額の賭けをしてきます。彼は非常にアグレッシブになり、勝ち目の薄いハンドで大きなポットを勝ち取ろうとする傾向があります。そして絶望的な「ダブル オア ナッシング (チップが倍になるか、それともゼロか)」の状況に追い込まれます。それはまるでルーレットで赤にすべてのお金を賭けるようなものです。
この種のティルトでは、プレイヤーはバンクロール (手持ち資金) の管理を無視して、自分のバンクロールに合わないような大きすぎるリミットのベットをします。


よりやっかいな種類のティルトはパッシブなティルトです。プレイヤーはあまりに内気で臆病になり、十分なアグレッシブさがあるプレーがもはやできません。彼は強いハンドでもアグレッシブにプレーができず、いつも「またバッド ビートがどこかから来るのではないか」とびくびくしています。

これはティルトの種類なんだけど、負けを取り戻そうとして、躍起になるあまり、弱い手で「ダブル オア ナッシング」をしてしまうのが典型的なケース。もう一つが、自信を失って強いハンドでも強気に掛け金をつり上げられない状態になる。




今回は、柏の話になるんだけど、これは僕個人の感想なんだが、今の柏ってチームは、時々、ひどく冷静さを欠いてしまう。特に勝てなかった時期の前半戦で目立ったが、異常なまでに前に人数かけて攻撃に出てきたり、異様にライン上げてボールを奪いにくる時がある。その結果として何がおきたかっていうと、あっさりカウンターでやられたり(1stの鹿島戦)、一本のパスで裏取られて失点したりしていた(1stの新潟戦)。身も蓋もないけれど、勝てなかった時期の柏さんってのは、リスクを取りすぎていた。


なんであんな不必要なリスクを取るんだろうと思っていたのだけれど、柏さんの監督さんのコメント読んで、「ああ、この人、tiltに陥りやすい性格なんだ」と思ったのである。というのも、コメントで、

「ただわれわれは前期(1stステージ)にたくさんの落とし物といいますか、忘れ物といいますか、たくさんのモノを置いてきました。それを1日でも早く、1分でも1秒でも早く取り返したいという思いでやっています。」


と言ってるんだけど、これ典型的なティルトに陥った人間の心理だからだ。勝負事の世界でやってはいけない事の一つに「負けた分を取り戻そうと考えてはいけない」ってのがある。なんでダメかというと負けた分を取り戻そうとするあまり、まったく割に合わないリスキーな行動をしてしまうからだ。サッカーでは、これの典型状態は大きく分けて二つで、



1,攻撃時に前に人数をかけすぎてカウンター食らって憤死
2,守備では前でボール取ろうとする余り、ライン上げすぎて裏取られて憤死



となる。これね、上手くいってないチームで本当に頻繁に見られる傾向なんだ。チームが連敗していて、こういう状態が起きていたら、チーム全体がtiltに陥っている兆候だ。ぶっちゃけ、清水さんとこも似たような状態だった。



サッカーでもポーカーでもそうだし、他のゲーム全般でそうなんだけれど、勝負事では「負けた分を取り戻そう」という心理状態になったら、その時点で負けだ。この心理状態になったら、すぐにゲームをやめて頭が切り替わるまで待つしかない。その状態でゲームに臨むと、不必要なレベルでリスクを取るようになり、結果として自滅してしまう。



僕は柏さんの今のサッカーが結構気に入ってるんだけど、監督さんの心理状態は非常に危険と言わざるを得ない。「負けた分を取り戻そう」としてはいけない。これだけは絶対にダメだ。サッカーでは全部の試合には勝てない。だから1シーズンで何試合かは必ず負けるスポーツなんだ。だから、「負けた分を取り戻そう」なんて考えてはダメだ。そういう心理状態に指揮官が陥りやすいのは本当に危ない。連敗した時に本当に危険な状態になる。


今日は、そういう話で〆とく。ではでは。